京都・東山に江戸時代寛永年間創業。
伝統が受け継がれ、「ほんまもん」の京料理を今に伝える料亭
創業は江戸時代初期の寛永年間。
京の東山に店を構える道楽は古より京でその名を馳せた名亭。
石田三成の軍師、島左近の邸宅跡に建つと口伝される屋形は、京都市歴史的意匠建造物に指定されている。
「道楽」とは仏教用語で、仏道修行で得た悟りの楽しみを意味する。
洗練された設えのすべてに、おもてなしの心が伝わる。数多の京都人が「一度は行ってみたい店」と掲げるのも納得できる。
道楽十四代当主 飯田氏は書画などをたしなみ、文化や芸術への造詣が深く、店内随所にその感性を散りばめ、お客様をもてなす。
店内に一歩足を踏み入れると、創業当時の空気感が漂い、お香がふわりと香る。
掛物や花も客席に合うよう選ばれたもの。
花は座敷で最も季節感を表出するもので、当主自ら花器を選び心を込め生けるという。
道楽を訪れたお客様が感動するおもてなしのひとつに、御献立が用意される。(清泉のコース以上に限る) これは当主の手書きによるもので、盛り付ける器まで記載しお客様に出される。
道楽の京料理の特色は、上質な食材を用い、美味しいお出汁によって淡味で素材の旨みを充分に引き出す手法にある。
当主自ら仕入れ・調理・盛り付けを行い、料理に取り組む姿勢には、妥協の余地はない。
道楽に代々伝わる「真味淡」や五行説の「五味 五色 五法」の教えを継承し、味わいと彩り、栄養のバランスなどを考慮し、器との調和がはかられている。
まさに、五感で味わう京料理である。
「五味 五色 五法」とは料理における五行説で、五色とは青(緑)・赤・黄・白・黒、五味とは酸・苦・甘・辛・鹹、五法とは煮・焼・生・蒸・揚のことで、色彩と味わいと料理法を上手く取り合わせ調和をはかることで、見た目に美しく、味や栄養のバランスもよい という教え。
中国、明代の書「菜根譚」(洪応明)の前集にある「醲肥辛甘は真味に非ず。真味は只だ是れ淡なり。」とあり、濃厚な味わいは美味であり多くの人が珍重するが、偏味であって真味ではない。真味とはさらりと淡白でその物本質の飽きがこない味わいを「真味淡」という。
京都 東山 道楽にて生まれ育ち、丁稚奉公を経て十四代政治郎となる。
代々伝承されてきた料理・家訓を受け継ぎ、日本古来の料理研究に取り組みつつ、時代に沿った感性豊かな独自の料理を生み出し、美食家たちを唸らせてやまない。
書画・陶芸なども嗜み、文化・芸術への造詣も深い。
当主自ら献立を書き、道具を取り合わせ、床に軸を掛け、花を入れ、お香を焚き、お客様を迎え入れる、入魂のおもてなしで、訪れる人々を魅了し続けている。
また、料理勉強会の開催、講演会、大学で教鞭を執る等々、京料理文化の普及にも尽力する。
新聞・雑誌の連載をはじめ、多くの著書を刊行。
飲食店や家庭台所のプロデュースなども手掛ける。
京料理・京文化を世に伝える才人である。
【都春錦】(としゅんきん)は、古くは十五種ほどの材料を各々調理し、彩りよく盛付けた料理で、【万葉煮】や【田夫】ともいわれており『料理網目調味抄 三巻』『伝演味玄集 二ノ下』『黒白精味集 中巻五』『料理秘伝記 第四』『万宝料理秘密箱 二編巻三』など江戸時代の多くの料理書に記述があります。
古来日本人は元旦を歳徳さまを家にお迎えする神聖な日ととらえておりました。
心が改まる一年の始まりにいただく【おせち料理】に深いおもいを抱き、いただく食材に縁起のよさを結びつけて、新玉の年が無病息災・家内安全で幸多い一年となるよう祈りを込めました。
私は幼い頃から清々しい空気感の中で心を浄めて元旦を迎え、代々受け継がれてきたおせち料理をいただいておりました。
先人たちが尊んできたおせち料理を基に、私なりに現代の正月をことほぐにふさわしいスタイルとしたのがこの【都春錦】です。
京料理 道楽 当主
十四代目政治郎 飯田知史
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海の贈り物、アワビの芳醇な味をお楽しみください。
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昆布〆した国産のサバを削ぎ切りにして、酢漬けした生姜とささがきにした人参と一緒に、おぼろ昆布と薄焼き玉子で巻きました。彩りも美しい一品です。
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国産の干し柿を芯に、菊花、胡瓜、人参を、かつら剥きした大根で彩り良く巻き上げました。さっぱり甘酢味で、口当たりの良い一品です。
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まき割り牛蒡を牛肉で巻き、一度焼いて旨味を閉じ込めた後、甘辛の味で柔らかく炊き上げました。
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鶏のミンチ肉に胡桃を加え味付けした生地に、けしの実を敷き詰め蒸し上げたあと、和風だしを含ませ仕上げました。
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ニシンはカズノコの親魚であることから子孫繁栄のシンボルとして祝いの席で重宝されてきました。この祝い魚をじっくり煮炊きした後、湯葉で巻きました。
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エビは、背の曲がった姿、長い髭を持つことから、長寿をあらわす縁起ものです。エビの旨みを逃さず、塩茹でにしてあります。
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脂の乗ったカラスガレイを味噌に漬け込み、焼き上げました。
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裏表のない無垢な心を、椎茸とすり身で表現いたしました。正月の心晴れやかな、家族団らんの一時にお召しあがりください。
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新春を祝う食材の一つである「竹の子」を、かつおだしをたっぷり使い炊き上げました。
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ツブガイ、枝豆、人参を和風のだしで炊き、豆乳を加えた魚のすり身と合わせて蒸し上げました。
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鶏のもも肉を、たれを加えたみそに二晩漬け、柚子皮をふって香ばしく焼き上げました。
老舗料亭「道楽」の飯田知史監修による純和風おせち「都春錦」は、薄味仕立ての京料理らしい上品な味わいが特徴です。全31品の料理は、伝統的なおせち料理をベースにしながら、現代の正月に合うように巧みに調整されています。素材選びから味付け、盛り付けに至るまで、徹底したこだわりが詰まったこちらのおせちは、老舗料亭ならではの技術と心意気が感じられる逸品です。贅沢で洗練された“京の粋”を、おせち「都春錦」でぜひご堪能ください。
小ぶりな三段重である「都春錦」はご夫婦や少人数でのお正月に最適な逸品です。各料理には、上質な食材が少しずつ贅沢に盛り込まれており、味わい深いひとときをご提供します。
特に「煮鮑」は、鮑をじっくりと煮込んで柔らかく仕上げた逸品で、その豊かな風味と贅沢さが際立ちます。長寿の縁起物として知られる「濱汐海老」は、色の良いものだけを厳選して使用し、お正月にふさわしい華やかさを添えます。おせちの定番である「黒豆」や「田作」は、すべて国産のものを使用。「彩り砧巻」は、全て国産食材を使用し、干し柿を芯に、菊花、胡瓜、人参をかつら剥きした大根で彩り良く巻き上げた手の込んだ一品です。
素材の選定から調理、盛付けに至るまで、一切の妥協を許さず、丁寧に仕上げられています。
当店では毎年当店をご利用いただいているベテラン主婦の方々にお集まりいただき、おせちの試食、品評会を開催。見た目、お味、価格など様々な視点で評価をいただき改良を重ねています。近年は開催方法を変更しご試食いただく方々の各ご家庭へおせちをお届けし、アンケート方式にて実施。グルメなお客様の様々なご意見ご感想をいただきました。
「お出汁の効いた薄味で本格的な京料亭の味が楽しめた」「夫婦ふたりには6.5寸でも多いのでこのおせちはちょうどいい」と、小ぶりで少人数向けながら、料亭道楽の本格的な京の味が堪能できると、グルメなお客様から高い評価をいただきました。
- どのお重も彩りがキレイで春を一足先に味わえる贅沢感をとても感じました。
- 普段食べることのない贅沢な食材や、手の込んだ料理の数々に、次は何を食べようかと考えるのがとても楽しかったです。
- まず目に飛び込んでくる「煮鮑」は、出汁をよくふくみ柔らかい歯ごたえ。肝も濃厚で美味しかったです。
- 「鯖金紙巻」は鯖の脂の乗りを酢でさっぱりとさせていてとても食べやすかったです。
- 「にしん湯葉巻」は湯葉の優しい舌触りからほろっと崩れるニシンがとても良くもっと食べたいと思いました。
という思いで、各料亭と当社が共に試行錯誤を繰り返し、産み出したここでしか買うことができない当社オリジナルの商品です。
「縁起物のおせちは失敗したくない」、「美味しいものには目がない」そんな主婦に集まっていただき、おせちの試食・品評会を開催。お味だけでなく見た目・お値段に至るまで厳しく評価いただき、認められたおせちしか販売いたしません。いただいた貴重な意見はお客様のアンケートと共に「本当に美味しいおせちづくり」に役立てています。
新年を祝う大切なお食事を、安心・安全にお楽しみいただきたいという願いから当店のおせちは原材料を厳選・吟味し、中国産主原料、合成保存料、合成着色料は一切使用しておりません。
また、原材料・アレルゲンについて一覧表にて明記しておりますので、お子様からお年寄りの方まで安心してお召し上がりいただけます。
なにかと忙しい年末年始、ならばおせちの準備くらいは楽をしていただきたい。
当店のおせちは素材・色にまでこだわった重箱に、「盛り付け済み」「冷蔵状態」でお届けしますのでお正月にそのまま食卓にお出しいただけます。
手間いらずなので贈り物としても大変よろこばれております。
また、衛生面や品質保持に配慮し、お重は一段ごとにフィルムで包まれております。
※「冷蔵おせち」とは、冷凍耐性を探求した料理・食材をお重箱に盛付け後、「冷蔵」状態でお届けするおせちです。お受け取り後は「冷蔵庫」で保存いただき、解凍不要・盛り付け不要で、蓋を開けるだけでお召し上がりいただけます。