京都、祇園花見小路。
多くの観光客で賑わう四条通から南に入ると、祇園のメインストリートである花見小路に入ります。由緒ある茶屋や料理屋が立ち並び、格式を感じさせる京情緒漂う花街。
その一角に佇む雅な店構えの料亭「祇園 岩元」。 老舗ひしめく華やかな地に花開いて早14年目。今や押しも押されぬ人気店となった同店は、京の季節感溢れる懐石を供します。

以前はお茶屋であったという同店は、ほぼ全面的に改装を行い、2009年「岩元」としてオープンしました。格式と上品さを感じさせる洗練された雰囲気でお客様をお迎えします。店内に一歩入ると、パッと目を引く美しい一枚板のカウンター。余計なものがない上品さを感じさせる店内の奥には、苔生した坪庭があり心を和ませます。会話を楽しみながらカウンターでお食事も良し、自慢の坪庭の優雅な風景を眺めながらのお食事もまた良し。格式高くありながら、どこかほっと和らぐ懐の広さを感じさせる、祇園の名店です。

料理は、贅を凝らし心躍る逸品揃い。
店主が大切にしていることは「食べる楽しみ」だといい、目でも舌でもおいしく・楽しく召し上がっていただくこと。京情緒を感じさせる京野菜を使用した料理や、季節感を大切にした魚介料理などを提供しています。ハモは新鮮なまま、お客様自ら七輪で焼いて。カウンターでは、お椀や新鮮な魚介をお客様の目の前で盛り付け、ライブ感を味わっていただくなど、食べる楽しみを総合的に演出し、お客様をもてなします。

お料理の中でも特に人気の「近江姫和牛の炭火焼き」は、これ目当てで通う常連も多いほど。赤身と脂身のバランスが絶妙です。京懐石のコースに近江牛を出すのは珍しく、これは店主が滋賀県出身だからこそのチョイス。
また、京懐石とワインとのコラボも見逃せません。世界的ソムリエが特別にセレクトした“岩元の料理に合うワイン”でおもてなしします。“常にチャレンジを続ける”岩元ならではの斬新な発想が光ります。

そんな祇園岩元が監修するおせちには繊細な技と、季節の食材が織りなす見た目にも華やかな料理を提供する店主のこだわりがたっぷり詰まっています。京都の舞妓さんがお正月に持つ福玉に見立てた紅白の練りきり「紅白手毬しぼり」(匠・極・海宝箱)や、高級食材の湯葉をひと口大に巻き表面に焼き目を付けて柔らかく炊き上げた「焼き湯葉巻き」(匠・極)で京都らしさを演出。また、おせち定番のお料理は素材の持ち味を活かした京風の味付けで、どれも上品に仕上がっています。

国産の食材と高級食材をふんだんに使用して、岩元ならではの調理法や盛り付けなどにこだわり抜いた、“これまでにないおせちを新しく作る”そんな想いから始まった岩元高級重「冠寿」。
ローストビーフは近江牛のA5ランクにこだわりしっとり柔らかく仕上げております。海老艶煮は特大の海老を活きたまま調理することで程よい歯ごたえを残して色鮮やかに炊き上げました。高級食材のからすみや黒豆、市田柿、いくらなども国産にこだわり使用しております。高級食材と岩元ならではの繊細なお味の融合を存分に味わえます。

これまでにない、最上の食材を使用してのおせち作りとなり、新しいお料理や食材の良さを活かしつつ、岩元ならではの繊細で上品な味付けを意識して監修させていただきました。高級食材もふんだんに盛り込み、定番の「数の子」や「黒豆」、「海老」、「鮑」等もしっかり楽しめるおせちです。また盛付の細部にまでこだわり、食材・調理法・盛付全てにおいて「これぞ岩元」と言うべくおせちに仕上がったと自負しております。皆様でぜひご賞味ください。

京都祇園 岩元
店主 岩元勝己 氏