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• 　水産業界関係者から、境港からほど近い島根半島惣津で漁師をしている森脇康之（もりわきやすゆき）氏（以降森脇氏）の話を耳にした。漁師自らが素潜りで獲ったサザエ、アワビをはじめとする様々な海産物の 中から、厳選した高品質なものを活で手配することができるかもしれないという話を聞き、会ってみたいと車を走らせた。

　森脇氏は朝から自身の漁船、徳康丸に乗り素潜りを行ったり、市場へ出荷しに行ったり、生け簀のサザエの管理や、水槽の手入れ、色々な得意先からの発注に応じた海産物の手配や出荷など休みなく寝る間を削って忙しくも活発的な毎日を送っているそうなのだが、その話しぶりや行動力はエネルギーに満ち溢れているご様子だ。サザエについて一通り漁から生け簀で管理や水揚げ、出荷などの話を伺ったが、とにかく鮮度や品質へのこだわりが半端でない。

　活きが良く新鮮な状態を保つためには、環境の変化が大敵であり、サザエにとって海の中の普段通りのストレスのない「快適な環境」を作ることが大切だという。水流、水温、塩分濃度から餌に至るまで、サザエの好みを知り尽くした素潜り漁師だからこそ分かる、サザエの「快適な環境」を実現するために漁獲から出荷まで日々様々な努力をされていることが分かった。そのこだわりは、サザエ漁師として65年の経歴を持つ大ベテランの森脇氏の父親からも「やりすぎだ」と言われるほどだそう。

　それらのこだわりは独創的で非常に手間暇がかかるため、他で同じようなことをしている業者はほとんど聞いたことがない。しかし森脇氏は当然のようにそれらを行っており、「特別なことをしている」という驕りは 一切感じないが、森脇氏の「食べて貰ったらわかります。ぜひ食べ比べてください。」という言葉からは、品質や鮮度に対しての絶対の自信が感じられる。今回、当店のような通信販売でも初めてお取り扱いさせて頂けることになったので、ぜひこの機会に多くの皆さんに、本物の良さをその舌で感じて頂きたい。