「王将」といえば、安くて美味しい餃子をはじめとした中華料理を提供する人気チェーンですが、実は「大阪王将」と「普通の王将（餃子の王将）」の2つが存在します。名前が似ているため、同じ会社が運営していると思われがちですが、実は全く異なる企業が経営しており、味やメニュー、店舗展開などに違いがあります。本記事では、大阪王将と普通の王将（餃子の王将）の違いを詳しく解説し、それぞれの特徴を比較していきます。

それではいってみましょう！

大阪王将と普通の王将の成り立ちの違い

大阪王将と普通の王将（餃子の王将）は、もともと同じルーツを持つものの、現在は別々の企業が運営しています。餃子の王将（以下、普通の王将）は、1967年に京都・四条大宮で創業しました。その後、店舗数を増やしながら全国展開を進め、現在では国内最大級の中華チェーンとなっています。

一方、大阪王将は、1969年に大阪・京橋で誕生しました。実は、大阪王将の創業者は、もともと普通の王将で修行をしていた人物であり、独立して新たに大阪王将を立ち上げました。その後、別々の企業として運営されるようになり、現在では大阪王将は「イートアンドホールディングス」、普通の王将は「王将フードサービス」が経営しています。

つまり、大阪王将は普通の王将から派生したブランドであり、どちらも「王将」の名前を冠しているものの、別々の企業が運営する異なるチェーンということになります。

	大阪王将	餃子の王将
創業地	大阪・京橋	京都・四条大宮
運営会社	イートアンドホールディングス	王将フードサービス
店舗数	約350店舗	約700店舗

餃子の違い

画像：写真AC

大阪王将と普通の王将の一番の違いは、看板メニューである「餃子」の味や特徴です。大阪王将の餃子は、モチモチとした皮とジューシーな具が特徴で、にんにくの風味が控えめになっています。そのため、臭いを気にせず食べられる点が魅力です。また、大阪王将の餃子は、タレがよく絡むように設計されており、醤油ダレや味噌ダレなど、複数のタレと組み合わせて楽しむことができます。

一方、普通の王将の餃子は、外側がカリッとした仕上がりになっており、にんにくの風味がしっかりと効いています。シンプルな味付けながらも、パンチのある美味しさが特徴で、ご飯との相性が抜群です。また、普通の王将では、餃子を注文すると特製の酢醤油とラー油が提供され、自分好みの味に調整できる点も魅力です。

メニューの違い

画像：写真AC

大阪王将と普通の王将は、餃子以外のメニューにも違いがあります。大阪王将は、天津飯やチャーハン、ラーメンなどのメニューが充実しており、全体的に「しっかりとした味付け」が特徴です。特に、天津飯は「ふわとろ卵」と濃厚な餡が絶妙に絡み合い、人気の高いメニューの一つとなっています。また、大阪王将は、定食メニューやサイドメニューも豊富で、ガッツリ食べたい人向けのラインナップが揃っています。

一方、普通の王将は、中華そばや焼きそば、炒め物系のメニューが多く、どちらかというと「昔ながらの中華料理店」のようなメニュー構成になっています。特に、チャーハンは「パラパラ」とした食感が特徴で、餃子との相性が抜群です。また、普通の王将は、各店舗ごとにオリジナルメニューがあるのも特徴で、地域ごとに異なる味を楽しめるのが魅力です。

メニュー	大阪王将	京都王将
餃子	ニンニク控えめで皮がモチモチ	ニンニクが効いたパリパリ系
チャーハン	しっとり系、味濃いめ	パラパラ系、ややあっさり
天津飯	「ふわとろ」系	あんかけがしっかりした関西風

店舗展開と冷凍食品の違い

大阪王将と普通の王将は、それぞれ全国展開をしていますが、店舗数には大きな違いがあります。普通の王将は、日本全国に約700店舗を展開しており、特に関西エリアでは圧倒的な存在感を誇ります。一方、大阪王将の店舗数は約350店舗と、普通の王将に比べると規模は小さいですが、関東や九州などのエリアにも積極的に展開を進めています。

また、冷凍食品の販売にも違いがあります。大阪王将は、スーパー向けの冷凍餃子の販売に力を入れており、「焼くだけでパリッと仕上がる冷凍餃子」が人気です。全国のスーパーで手軽に購入できるため、自宅でも大阪王将の味を楽しめます。一方、普通の王将の冷凍餃子は、基本的に店舗での販売が中心であり、一部の地域でしかスーパー販売されていません。そのため、スーパーで見かける「王将の冷凍餃子」は、ほとんどが大阪王将のものになります。

価格の違い

画像：写真AC

価格についても、大阪王将と普通の王将には若干の差があります。一般的に、普通の王将の方がリーズナブルな価格設定になっており、餃子1人前（6個）が約280円前後で提供されています。一方、大阪王将の餃子は約300円前後で、やや高めの価格設定です。また、チャーハンや天津飯などのメニューも、大阪王将の方が全体的に少し高めの価格帯となっています。ただし、大阪王将はボリュームが多めに設定されているため、満足感が高いというメリットもあります。

メニュー	大阪王将	京都王将
餃子1人前（6個）	約300円前後	約280円前後
チャーハン	約600円前後	約550円前後
天津飯	約700円前後	約650円前後

まとめ

大阪王将と普通の王将は、同じ「王将」という名前を持っていますが、全く異なる企業が運営しており、それぞれ独自の特徴を持っています。大阪王将の餃子は、モチモチとした皮と控えめなにんにくの風味が特徴で、バリエーション豊富なメニューが揃っています。一方、普通の王将の餃子は、カリッとした食感としっかり効いたにんにくの風味が魅力で、昔ながらの中華料理が楽しめるのが特徴です。また、普通の王将は全国展開しており、店舗数が圧倒的に多いのに対し、大阪王将は冷凍食品の販売に力を入れ、全国のスーパーでも手軽に楽しめる点が強みです。

どちらの王将にも魅力があるので、ぜひそれぞれの味を食べ比べて、自分好みの「王将」を見つけてみてください！

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