【大間】本州最北端に位置するマグロで有名な町【青森】

■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。

これから本格的な夏が到来いたしますが、その前に冷房が稼働する
かチェックしておきましょう。そして、動作不良を起こす場合は早急に
修理や買換えをするよう行動しましょう。
冷房だけでなく、扇風機もあると効率的に室内温度を調整できるように
なります。

外出先で使用できるポータブルファンもありますが、荷が嵩張らない
扇子も鞄に忍ばせておくと使い分けができて便利です。

どのケースにおいても重要なのは十分な水分補給をすることです。
そして、暑さを遮るものとして日傘や帽子も準備しましょう。

企業向けには【2025年6月】から熱中症対策が義務化されているので、
適切な対策をしない場合は罰則が科される可能性もあります。

さて、突然ですが大間崎へアクセスしようとすると、どのようなルート
があるでしょうか。
航空機で青森空港or三沢空港へ到着して、バスや列車を乗り継いでいく
のが大半と思われます。

実は、函館からフェリーで大間へ到着して、バスで大間崎へアクセスする
ルートがあります。機会あって函館に出向いていたので、函館⇒大間の
ルートで大間崎まで出向きます。

大間のマグロといえば全国区で有名なので、この機会に足を運んで皆さま
へ紹介できればと考えます。それでは、よろしくお願いいたします。

 

 

■日本一のマグロの町
大間町は津軽海峡をはさんで北海道(汐首岬とは約17.5kmの距離)と対峙
する本州最北端の町です。

黒いダイヤと呼ばれる津軽海峡のクロマグロは「本マグロ」とも呼ばれます。
大間町で水揚げされた天然本マグロは高級品で、2007年に大間漁協によって
出願された「大間まぐろ」が地域団体登録商標となり、出荷される30キロを
超えるマグロには「大間まぐろ」のシールが貼られます。通し番号が入って
いるので、どの船がいつ、どのような漁法で獲ったのか管理しています。

大間のマグロ漁は、例年8月から翌年1月くらいまで行われます。水温が低く
なる秋から冬にかけて獲れるマグロは大型のものが多く、上質な脂がのって
います。津軽海峡は3つの海流(黒潮、対馬海流、千島海流)が流れ込むので
良質なプランクトンが溜まる地形です。良質な地形には餌となる生き物が
多く集まるため、追いかける側のマグロも多く集まります。

今でこそマグロの町として有名になりましたが、かつて地元ではマグロは流通
していませんでした。転機となったのが、NHK連続テレビ小説「私の青空」で
大間の名が知れ渡ったこと、町が一体となって集客のための努力を続けてきた
ことが大きく、今ではマグロを食べに行く町となりました。

昨今の冷凍技術は素晴らしいものがあります。おかげで旬の時期以外にも
食べることができます。実際この後に紹介しますが、ぐでぐでも5月という
初夏の時期に大トロ、中トロ、赤身の各部位や胃袋や皮を使った珍味を余さず
味わっております。

 

■下北半島について
下北半島は青森県北東部に位置する本州最北端部の半島で、半島全体が下北
半島国定公園に指定されています。斗南半島、まさかり半島の別名もあります。
日本三大霊山の1つである恐山、日本秘境百選に選ばれている仏ヶ浦など
有名観光地があります。観光スポットをまとめたものはこちら

陸路交通に関してはバスと鉄道があるものの鉄道空白地が広いためバスや
自家用車での移動がメインとなります。
海路交通に関しては直線距離で陸路よりも近いものがあるため、現在も次
の2ルート(赤線)が運航しています。

脇野沢⇔蟹田
大間 ⇔函館

 

■ブラキストン線
津軽海峡は幾つかの生物の境界線となっていることから、分布境界線の1つで
あるブラキストン線が定義されています。
要は津軽海峡を境に陸上動物の分布が異なると思ってください。

これは1万年以上昔のときに海面低下に伴い、本州は朝鮮半島を経由して陸続き
となり、北海道は樺太を経由して陸続きとなったためです。
津軽海峡は水深が深く、太古の昔から本州を隔てていたため、生物相が異なる
ようになっています。
参考までに宗谷海峡の最深部は約60mに対して津軽海峡は最浅部でも約140mあり、
最深部は約450mあります。

陸上動物の分布例として
本州(北限)
ツキノワグマ、ニホンザル、ムササビ、ニホンリス、ホンドタヌキ、
アカキツネ、エナガ、イノシシなど

北海道(南限)
ヒグマ、ナキウサギ、エゾリス、ヤマゲラ、エゾタヌキ、キタキツネ
シマエナガ、エゾシカなど

近年の事情としては青函トンネルが出来たことで、物理的に往来可能となり
この境界線が崩れつつあるとの意見もあったりします。
何万年も隔てられていた本州と北海道が、海底を通して陸続きになったわけ
なので、長い年月をかけて分布境界線に変化をもたらすかもしれません。

 

 

■大間のマグロは他と何が違うのか
大間のマグロは他の地域で獲れるマグロよりも比較的高い脂の含有量を持って
います。大間周辺の海域は良質なプランクトンが豊富で、しかも餌となる魚の
通り道なので、マグロにとっては優れた環境で育つことになります。
これがマグロの味や口当たりに豊かな風味を与えてくれる理由となります。

今回は強行スケジュールで、出航時間まで各店を巡りました。

 

海遊亭
宿泊したホテルから近いのと、大間のマグロを早く食べたいということで
立ち寄りました。大間産のもずく酢、大間産本マグロ、青つぶ、厚岸産生カキ
青つぶ煮、身欠きにしん一夜干しと順番にいただきました。

マグロについてはサッとつけて食べる以外に、5分程度時間をおいて漬けマグロ
としていただくとより滑らかになります。時間が許すならもっと時間をかけて
もいいかもしれませんが。

店内は静かで店主と町の状況、観光スポットについてお話しました。
どうやら、夜遅くまで営業している店は少ないようなので、2軒目へ向かいます。

 

 

浜寿司
この店は事前に下調べして立ち寄りたいと思ってましたが、旅行前に連絡した
際は満席とのことで諦めていました。2件目探す途中で店の前を通ったので、念
のため状況を聞いてみたら、1名は可能との話だったのですぐに中へ入ります。
どうやら、少し前に団体客が帰ったみたいです。

浜寿司は最高級の本マグロのみ厳選して提供します。100キロを超えるものだけ
としたのは、本マグロでも物の良し悪し(ピンからキリ)が幅広いため良質な
ものだけをマイナス85℃で保管して、1年中美味しいマグロを提供するとの考え
らしいです。

本鮪握り盛り合わせは大トロ2貫、中トロ2貫、赤身4貫、鉄火巻1本と厳選した
本マグロだけの特選メニューです。

そして事前予約(2名以上)でマグロコースというマグロの各部位を余さず
堪能できるメニューもあります。一人旅では予約できないので今回は断念。

 

 

魚喰いの大間んぞく
漁師直営の食堂ということで営業時間は朝8時からとなります。そして刺身や丼
以外でマグロの一品料理を提供しているのが特徴です。胃袋酢みそ和え、血合い
唐あげ、各部位煮込み、キモ(心臓)焼きなどは注文できる店が限られます。

刺身や丼なら大トロ、中トロ、赤身を味わえるし、胃袋や皮を使った珍味を
を味わいたいなら一品料理から気に入ったものを選択できます。営業時間が早い
おかげで帰りのフェリー便に問題なく間に合うのもありがたいポイントです。

 

 

■大間崎
ここ本州最北端の地の石碑が建ち、一帯は公園として整備されて土産屋、飲食店
が点在して観光地になっています。心なしかバイクで来た人を多く見かけ、石碑
の近くで記念撮影していました。実にいい景色です。
あとは皆さまマグロをいただいて帰るのが大半でしょうか。

 

 

■極上のマグロを求めて
【大間】本州最北端に位置するマグロで有名な町【青森】について
いかがでしょうか。大間はかつて旅行計画を立てていたこともありましたが
新型コロナウイルス感染症の流行を受けて「緊急事態宣言」が出たこともあり
立ち寄る機会なく今日まで過ごしていました。

今回、監修料亭巡りで函館まで来ることができたので、ようやく大間のマグロを
5年越しで堪能することができました。
この後は函館に戻って、函館山を巡りましたが、そちらは五稜郭と合わせて
別記事で紹介したいと思います。他に書きたい記事があるので少し先になるかと。

 

■おせちだけじゃない。カニを筆頭にいい品あります
匠本舗ではカニを筆頭に様々な海産物を取扱いしております。
ネットショップ大賞を10年以上連続で1位との実績がありますので
強くおススメいたします。どうぞ素敵な食卓を楽しんでください。