みなさんこんにちは(^^)/
スタバに1日の活力をもらってる西川です!!
犬と猫は長い間、人間と一緒に暮らしてきた最も身近なペットです。

しかし、「犬と猫は仲が悪い」というイメージはいまだに根強く、
実際に多頭飼いをしている人の中にも、
「犬は遊びたがるのに、猫が怒るのはなぜ?」
「猫が犬を無視するのは嫌だから?」
「犬は猫をどう思ってるの?」
と疑問を持つ方は多いはずです。
では実際のところ、
犬と猫はお互いのことをどう思っているのでしょうか?
本記事では、動物行動学の観点から、
・犬が猫をどう見ているか
・猫が犬をどう評価しているか
・相性はどう決まるのか
・どのようにすれば仲良くなれるのか
を科学的な視点と実際の行動パターンを踏まえて徹底解説します。
🔍第1章:まず知りたい!犬と猫の“脳”や“性質”の違い
犬と猫がお互いをどう思うかを理解するには、
まずそれぞれの性質・行動特性・脳のつくりを知る必要があります。
🐶犬の基本性質
・群れで暮らす社会性が強い
・相手との距離を縮めるのが得意
・ボディランゲージが豊か(尻尾を振る、飛びつくなど)
・相手の気持ちを読み取ろうとする傾向がある
犬はそもそも、相手との距離を縮めたい動物です。
そのため、猫に対しても「仲間になれるか?」を強く意識します。
🐱猫の基本性質
・一匹で狩りをする生き物
・縄張り意識が強い
・距離感を大切にする
・自分が安心できるまで近寄らない
猫は基本的に“慎重”で、相手に対して警戒心が強い生き物です。
犬のように即座に距離を縮めようとはしません。
🔍この性質の違いが“すれ違い”を生む
✔ 犬:「遊ぼうよ!」
✔ 猫:「近い!うるさい!警戒!」
というミスマッチが最初に強く出やすく、
これが「犬と猫は仲が悪い」という誤解の原因にもなっています。
🐶第2章:動物行動学で見る「犬は猫をどう思っているのか?」
ここからは、犬の視点から猫を見るとどう見えるのかを解説します。
🥇①「小さな仲間(友だち)」と思う犬
犬は社会性が強く、グループで行動する生き物です。
そのため、自分より小さな猫に対して、
「仲間になれそうな存在」
としてポジティブに見ることがよくあります。
特に子犬時代に猫と触れ合って育った犬は、
猫を“家族”として認識することもしばしば。
行動例👇
・猫の匂いを優しく嗅ぐ
・近くで寝たがる
・猫の真似をする(ゴロンと転がるなど)
・猫が来ると尻尾を振る
犬の中には、猫を弟や妹のように感じ、守ろうとする個体もいます。
🎮②「遊び相手」だと評価する犬
動物行動学的に、犬は動くものに反応しやすい本能があります。
猫がスッと走ったりピョンと跳んだりすると、
犬は**“遊びの誘いだ!”**と勘違いして追いかけることがあります。
実際には猫は驚いて逃げただけなのですが、犬は
「待って!遊ぼうよ!」
と思ってしまい、すれ違いが起きます。
遊びたがる犬は、猫のフラストレーションを高めてしまうこともあるため、
最初の距離感調整が非常に重要です。
🔥③「狩猟本能を刺激される対象」
一部の犬は、猫の素早い動きが“獲物”のように
見えてしまうこともあります(とくにテリア系)。
これは悪意ではなく、あくまで犬の本能によるもの。
ただし強く表れる犬の場合は安全管理が必要です。
🌀④「理解できない存在」
猫は犬と比べてボディランゲージが控えめです。
犬:「尻尾を振る=嬉しい」
猫:「尻尾を振る=イライラ」
この真逆のサインは、犬を混乱させます。
犬が近寄る → 猫の尾が左右に動く → “遊んでくれる!” → 近づく → 猫怒る
という負のパターンに陥ることもしばしば。
🐱第3章:動物行動学で見る「猫は犬をどう思っているのか?」
次は猫の視点です。犬より慎重なので、猫の観点はさらに繊細です。
⚠️①「大きくて騒がしい生き物」
猫は音・振動・スピードに敏感です。
そのため、
・足音が大きい
・声が大きい
・近寄り方が早い
犬の動きは、最初は猫にとって脅威に見えることが多いです。
🧐②「距離を測るべき相手」
猫は新しい相手に対して、まず観察期に入ります。
・どんな動き方をする?
・匂いは安全?
・攻撃性は?
・近づいたらどう反応する?
猫は犬よりも“初動の慎重さ”が圧倒的に強いので、
犬との初対面ではストレスを感じることが多いのです。
💛③「安全な相手」と思った猫は…
猫は一度「安全」と判断すると、行動がガラッと変わります。
・自分からすり寄る
・犬のそばで寝る
・犬の体に顔をこすり付けて匂い付けする
・一緒に日向ぼっこする
犬が落ち着いた性格の場合、猫が先に歩み寄って仲良くなることも珍しくありません。
😼④「無視してもいい相手」=良好な関係
猫は“無視”もコミュニケーションの一つです。
犬に対して興味がないように見えても、
それは「危険ではないから大丈夫」という合図でもあるのです。
🔍第4章:犬と猫が“仲良くなる”メカニズム
動物行動学では、犬と猫の相性は下記の3つが重要と言われています。
1.社会化期の経験(生後3〜12週)
2.個体の性格
3.最初の出会い方
特に社会化期の経験は大きく、
この時期に犬や猫、人間、音などに慣れたかどうかで、
他の動物への反応が変わってきます。
🏡第5章:犬と猫の関係を悪化させるNG行動
・いきなり直接対面させる
・逃げ場を用意しない
・鳴き声や唸りを叱る
・食事場所を近づけすぎる
・猫のトイレを犬が触れる場所にする
これらはすべて、猫のストレスを増幅させ、犬にも焦りを与えます。
🌈第6章:犬と猫が仲良く暮らすための“科学的ステップ”
Step1:匂いの交換
まずはお互いに匂いを認識させます。
タオルで体を撫でて交換する方法が有効。
Step2:距離のある視覚的認知
ドア越し・柵越しで顔を合わせる。
ストレスがなければ少しずつ距離を縮める。
Step3:短時間の対面
最初は数分でOK。犬はリードをつけて落ち着かせる。
Step4:猫が主導で近づける環境づくり
猫が自分で距離を調節できるように高い場所や隠れ場所を複数設ける。
Step5:一緒のルーティンを作る
・同じ部屋でくつろぐ
・おやつを同時に与える
など「共存のポジティブな体験」を増やす。
🧠第7章:犬と猫は“家族になれる”
動物行動学的には、犬と猫は
「本能的に仲が悪いわけではない」
ことが分かっています。
お互いの行動特性の違い
+
最初の経験
これらが影響してすれ違いが生まれるのです。
適切にステップを踏めば、
犬と猫は「親友」「兄弟」「師匠と弟子」など、
さまざまな関係性を築くことができます。
❤️まとめ:犬と猫は“理解しあえる”動物
犬 → 社会性が高く仲間を求める
猫 → 警戒しつつ、慣れれば深い信頼を寄せる
この違いを理解し、環境を整えることで、
犬と猫の共存は驚くほどスムーズになります。
犬と猫は、
「違うからこそ、良い関係を築ける」
そんな素敵な組み合わせなのです。

