黄色いプチプチで食感が堪らない、ポリポリ永遠に食べれちゃう数の子。
当店はおせちやかにの通販ショップですので、なじみ深い食材ではありますが、
そもそも数の子って何なのでしょうか?( ˘•ω•˘ )
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数の子は、ニシン(鰊)の卵巣を塩漬け・乾燥した食品で、黄金色とパリッとした独特の歯ごたえが特徴です。
おせち料理の中では最も縁起物としての意味が強い食材のひとつです。
「鰊(にしん)」は、親が二ついるように見えることから「二親」に通じ、家族繁栄の象徴とされました。
「数の子」は「数の多い子=たくさんの卵」から、【子が多く増えるように】という願いが込められています。
- 子宝・子孫繁栄
ニシンの卵は粒の数が圧倒的に多いため、古くから子孫繁栄の象徴とされました。 - 家系繁栄・商売繁盛
たくさんの卵=家が絶えず繁盛するという意味合いもあり、商家でも好まれました。 - 武家文化でも重宝
江戸時代の武家の祝い膳にも登場し、門出・慶事の縁起物として広く普及しました。
- 北前船によって全国へ広がった
江戸~明治にかけて北海道・日本海側で獲れたニシンが、北前船の交易によって京都・大阪に広まり、おせち文化にも深く浸透しました。京都では「にしんそば」、大阪では「にしん田楽」など、別の料理文化にも影響を与えたようです。 - 一時は“庶民の味”
江戸後期にはニシンが大量に獲れ、庶民の手にも届きやすい食品に。しかし… - 現代では“高級食材”に
戦後、ニシン漁が激減。国産の数の子は希少になり、現在日本で使われる数の子の多くはカナダ・アメリカ(アラスカ)・ロシアなどからの輸入品です。そのため、国産は特に高価で、おせちの中では高級な部類に入ります。
- 塩数の子(塩蔵)
最も一般的。塩抜きをして自分好みの味に調整できる。風味が生きている。 - 乾燥数の子(干し数の子・天日干し)
手間がかかる伝統食。旨味が凝縮し、透明感が高い。高級品として扱われる。 - 味付け数の子
最も手軽で現在の主流。かつおだし、昆布だし、醤油などで味付け済み。 - 「折れ」と「一本もの」
一本もの:卵巣が崩れず一本で残っていて高級品。折れ数の子:加工時に割れたもの。価格が手頃。
- 粒が揃っていて、透明感がある
- 表面が割れていない
- 苦味が少ないもの(古い数の子は苦味が出やすい)
国産=高価 / 輸入=手頃
天日干し・一本ものは特に高級
- 基本の塩抜き
薄い塩水に数時間浸ける。水を替えながらゆっくり塩分を抜く。→急激に抜くと食感が悪くなる。 - 味付けの定番
だし+醤油+みりん。昆布・かつお節と一緒に漬け込む。関西ではやや薄味、関東では濃いめの味付けが多い。 - 食べる直前にすること
表面の薄皮を丁寧に取り除くと、より歯ざわりが良い。包丁で切らず、手で裂いて盛り付けると割れにくい。
黄金色が綺麗なので、黒豆や田作りの横に置くと彩りバランスが良い。一本ものはそのまま堂々と配置し、折れは少量のかつお節で隠すことも。祝い箸との相性が良く、松飾り・南天などの飾りで引き締める。
- 北海道 … 干し数の子文化が根強い、品質が高い
- 関西 … 京料理の影響で薄味のだしで品良く
- 東北 … 魚卵文化が豊富で消費量も多い
- 沖縄 … おせち文化自体が本土と異なり数の子は少なめ
ニシン漁の減少により価格高騰し、主にカナダ等の輸入に頼っている。若年層の魚離れにより、昔ほど「絶対の定番」ではなくなりつつある。その一方で、数の子マヨネーズ・数の子松前・数の子わさびなど加工食品の人気が再び上昇中!
数の子は、おせち料理の中でも意味・歴史・文化・食感すべてにおいて存在感のある食材です。
「黄金色の幸運」「子孫繁栄」「家系繁栄」という願いとともに、北海道から本州へ運ばれた食文化の象徴でもあります。
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