■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『スタッフぐでぐで』です。
新年を迎え、正月気分もそろそろ終わりですね。
まだまだ寒いこの時期で、取扱いするお題は風呂に関するものです。
ここで紹介する内容を参考に、皆さまの日々の生活が実りあるものへ
変化することを願っております。
■歴史から
これはかなり昔から文化及び風習として存在します。紀元前4000年頃の古代文明で
「沐浴」という、からだを水で清める風習がありました。
この頃はからだを洗うというよりは「儀式」の一環で行っています。
なお、日本で入浴の文化が普及したのは、6世紀の仏教の伝来とともにと伝えられて
います。このときは蒸し風呂スタイルで、現在のような入浴スタイル(据え風呂)は
江戸時代からと記録があります。
仏教では風呂には入ることで、病を取り除き、福を得られると教えがあるらしいです。
科学的な検証ができる時代ではありませんが、風呂は健康に良いと考えられていた
みたいです。
■日本で入浴文化が根付いたのは
歴史的に仏教の影響が強いだけでなく、大衆にも入浴施設を開放することで根付くよう
になりました。江戸時代には銭湯という宗教色を無くした施設が増えていき、お金を払
って楽しむという「娯楽」として定着するに至りました。
最初は混浴からスタートした銭湯も、幾度かの改革を実施して男女を分けるようにしま
した。設備についても明治、大正、昭和と進むごとに進化していき現在の設備と遜色な
いところまで発展していきました。
地理的には日本は火山が多く、全国に温泉が湧き出ている等、他国と違った特徴があり
ます。様々な書物で温泉に関する記述があり、水と木材が豊富という事情もあって入浴
に関してさほど抵抗を抱かない環境が初めから存在します。
また、夏は蒸し暑いので汗を流したい、冬は乾燥して寒いのでからだを温めたいとの
ニーズから入浴文化が今に伝わっているようです。
最も、時短のためにシャワーだけで済ませる方も増えていますが、そこは各々の楽しみ
方で良いと思います。私も夏はシャワーだけにして、冬は入浴するというスタイルで
嗜んでいます。
■他国で入浴文化が根付かなかったのは
もともとヨーロッパは古代ローマ時代にテルマエという大浴場があり、様々な設備が揃い
「娯楽の場」として完成されていました。高度な水道設備もあってインフラ面での問題は
なかったのですが、キリスト教の普及に伴い大衆の意識が変わったこともあり、入浴文化
そのものが敬遠されるようなりました。さらに伝染病が流行った際に、入浴が悪影響を
もたらすと間違った情報が流れたため、入浴文化が途絶える形となりました。
入浴文化の復活は、医学の進歩と衛生という概念が生まれた産業革命の時代まで待つこと
となります。ただし、このころにはシャワーが発明されたので便利なシャワーにシェアを
とられてしまって、結局入浴文化は根付かなくなりました。
なお、入浴ではありませんがトルコでは岩盤浴が定着して今も残っています。これはトルコ
がヨーロッパ以外にアジアの文化に触れることができたためと言われております。
ロシアは蒸気浴、アメリカは暖房技術(セントラルヒーティング)の発展もありシャワーだけ
で暖がとれるため、入浴する必要性を感じなかったみたいです。
中国は大衆が沐浴するようになったのは宋の時代となります。日本だと鎌倉時代に相当します。
あくまで沐浴であって入浴ではありません。
日本のようにたっぷりの湯船に浸かる地域は他にはないみたいです。
■入浴に求めるもの~シャワーは汎用性あり~
各国共通としては「からだを清潔にする」のが目的です。それ以外の目的がないのなら
シャワーの方が効率よく、コストパフォーマンスもよいです。
リラクゼーション効果を期待するという、理由でもなければわざわざお湯に浸かること
を選択しないでしょう。実際に入浴は温熱と水圧によるリラックス効果があります。
血流が良くなることで、疲労回復が期待できる他に、体の緊張が取れるなどメリットは
十分にあります。
世界には水資源が豊富ではない国、お湯を沸かす燃料が少ない国、何度も沐浴をする習慣
がある国など様々な事情を抱えている地域があります。それらの地域では、水やお湯を沸
かす燃料をふんだんに使うことができないため、シャワーが主流になるもの納得です。
■おわりに
さて、『【入浴】人類はいつからお風呂に入るようになったのか』の記事について
いかがだったでしょうか。各国で様々な文化があるのは理解しましたが、日本のような
入浴は他国ではみられず、日本独自の文化となっていたことは驚きました。
もしも、日本に仏教が伝来していなければ、今とは違った入浴文化が形成されていたの
かもしれません。
入浴だけで満足できなくなりましたら、各地の温泉を巡ってみるのもよいでしょう。
私の方でも温泉巡りして、温泉に関する記事をいつか載せてみようと思います。
寒い時期が続きますが、体調管理を万全に。
それでは次の記事でお会いしましょう。
■おまけに
お風呂あがりに美味しいものを食べたい。という方は下記バナーよりお進みください。
皆さまの食卓を彩り、楽しい食事となりますように。