■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『スタッフぐでぐで』です。
今回は『水』そのもののお話をご紹介いたします。
同じ土地に長く住んでいる方は、あまり実感を持たないかもしれませんが
水には「硬度」という指標が存在しており、この値によって硬水、軟水と
区分されております。
硬水と軟水の特性を知ることで、水に対する新たな理解を深めることが
できます。ここでは生活及び飲食に関わる観点でご紹介いたします。
■硬度とは
硬水、軟水の区分はマグネシウム、カルシウムの含有量で決まります。
一定の数値より高いものを硬水、低いものを軟水と分けます。
(日本では硬度100以上を硬水、硬度100未満を軟水と分類)
日本は世界的に見ても軟水が大部分を占めています。大部分という表現
にしたのは局所的に硬度の高い地域があるためです。
日本の山地は傾斜が急で、雨や雪はそこを急速に流れることでミネラルが
溶け込まないまま軟水となります。
ただし一部のカルスト地域や沖縄県はヨーロッパ同様にミネラルが水に溶
け出す時間があるため、硬水地域も少ないながらも存在します。
■生活用水としては
生活用水としては軟水が適しております。軟水は肌や髪にやさしく洗顔や洗髪
に適しています。あとは洗濯にも適しています。
硬水には不純物が多く含まれるため、掃除や洗濯用の水として適性はありません。
水垢が目立ったり、洗濯物が黒ずんだり、泡立ちが悪く洗浄力が発揮できない
など、軟水と比べて不便なことが多いのも事実です。
■料理としては
料理も大部分は軟水が適しております。ただしパスタなどの洋風料理は硬水の
方がより美味しく作れます。他には硬水で肉や魚を煮込むと、ミネラルとアク
が結合してアクを取り除きやすくなります。シチューを代表とする煮込み料理
なら硬水が望ましいです。炊飯ならピラフやパエリアと相性よいです。
軟水は食材のうま味を引き出しやすく、肉や野菜などを柔らかく煮込めます。
和食全般と主な麺類(蕎麦、うどん、中華麺)は軟水と相性よいです。
基本的に食文化もその地域の『水』に合った料理が後世に受け継がれていくの
で、古き時代から理にかなった料理が伝わってきています。
■飲料水としては
硬水は軟水と比べて飲みにくいものの、成人がミネラルを補給するには適して
おり肥満防止に貢献します。カルシウムには脂肪の吸収を抑制する効果があり
マグネシウムには便秘解消する効果があるためです。
硬水を飲むだけでこれらのミネラルをノンカロリーで補給できるのはメリット
と言えます。健康のためにマグネシウム、カルシウムの摂取は重要です。
デメリットも紹介します。マグネシウムは胃腸に刺激を与えるため、日頃から
軟水に親しんでいる人が飲むと、お腹を下すこともあります。また、僅かにで
すが苦味を感じるので、硬水を飲むなら少しずつ体に慣らしていくようにしま
しょう。
日本の大部分が軟水地域なので飲み慣れているのは軟水です。赤ちゃんや胃腸
が弱い方には軟水を選択して体への負荷を和らげるようにしましょう。
軟水はなめらかで口あたりよいので飲みやすいのが良い点です。
■硬水と軟水
軟水のデメリットはミネラルが少ない。なので日本に限っての話となりますが
基本は軟水を使って、特定の調理だけは硬水を使うのが生活の質を向上させる
ベストな選択かもしれません。
ウイスキーに関しては硬水、軟水どちらでもよい形で作用します。
硬水なら味に深みや辛口な風味を与えますし、軟水なら口当たりがなめらかで
シンプルな風味になります。
ウイスキーに限らず焼酎やお酒も硬水は辛口、軟水なら口当たりがまろやかに
仕上がります。硬水と軟水のどちらでも楽しめる場合は是非両方を堪能して
みましょう。
■おわりに
さて、『【硬水と軟水】の違いについて~特性を知って使いましょう』の記事
についていかがだったでしょうか。日本は水が潤沢にありますが、水の硬度で
生活の質が変わることについて、詳しく知っている方は少なかったかもしれま
せん。硬水と軟水を使い分けることで日々の生活と食生活がより快適になりま
すように。飲酒ができる方は水で割るときに、硬水と軟水で飲み比べください。
以前の記事でぐでぐでが沖縄に縁あることを書きましたが、沖縄の水と本州の
水は味が違うことを常々思っていました。
硬度によって水の性質はもちろん、味も違ってきます。
私たちは住んでいる地域の水とこれからも上手く付き合っていかねばなりません。
本記事が皆さまの日々の生活に役立ちますように。
寒い時期が続きますが、体調管理を万全に。それでは次の記事でお会いしましょう。
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