3月3日はひな祭り桃の節句とも言いますね。
何となくひな祭りというと春を感じますが、
そもそもひな祭りの由来や何をするかよく知らなかったので調べてみました。
また、ひな祭りの日によく食べられるものもご紹介しています。
●ひな祭りとは
日本で、女の子の健やかな成長を祈る行事です。
3月3日の節句(上巳の節句・桃の節句)に行われます。
※一部の地域ではかつての風習のまま旧暦で祝ったり、4月3日にお祝いするところもあるそうです。
ひな祭りはもともと五節句のひとつでした。
五節句とは古代中国の陰陽道で、1・3・5・7・9の奇数が重なる日に、お供えやお祓いをする風習のことです。
それが平安時代後期に日本に伝わり、形を変えてひな祭りとなりました。
●雛人形
ひな祭りといえば雛人形を飾りますよね。
現代の住宅事情に合わせ、雛人形もさまざまなものが登場しています。
・七段飾り
最も豪華な飾り方です。
段飾りは増減してもいいのですが、吉とされる奇数段(5や7段など)で飾ります。
一段目:お殿様とお姫様
二段目:三人官女:お酒などを持ち。お内裏様の祝杯を作っています。
三段目:五人囃子(ごにんばやし):能楽のお囃子で結婚式を盛り上げています。
四段目:随身(ずいじん、ずいしん):宮廷で警護する役割の武官です。
五段目:仕丁しちょう):地方から労働者として宮廷の雑用係をしていた人たちです。
六段目・七段目:お化粧箱や御所車、駕籠などの嫁入り道具
・親王飾り
男ひなと女ひなの二人だけを飾ります。
近年よく見るタイプで、最近は壁掛けタイプや卓上用のガラスでできた雛人形など、様々バリエーションが販売されています。
●雛人形を出す時期・しまう時期
「早く雛人形を片付けないとお嫁に行き遅れるよ」とよく言われていましたが、雛人形はいつ出していつしまうのがよいのでしょうか。
雛人形は立春(節分の翌日)を過ぎた頃から2月中旬、遅くとも3月3日の一週間前には飾っておきたいです。
迷ったら二十四節気のひとつ「雨水の日」(2023年は2月19日)に飾るのがおすすめ。
水は命の象徴であり、豊穣や子孫繁栄につながることから良縁に恵まれると言われています。
また片付けるのは3日を過ぎれば早い方がよいとされていますが、地域によっては旧暦(4月3日)や4月中旬まで飾ったりするところもあるそうです。
またベストなのは二十四節気の「啓蟄の日」。2022年は3月5日です。
さらに、人形にとってカビや湿気はよくなく、天気がいい日にしまうことが大切とされています。
人形にとって負担の少ない湿度の低い晴れた日に片付けましょう。
●ひな祭りの食べ物
有名なのはひし餅・ひなあられ・ちらし寿司などですね。
これらの食べ物にもきちんと意味があります。
・ちらし寿司
見た目が華やかで、縁起のよい山海の食材をたくさん使用していることから、子どもの成長を願うひな祭りに食べられるようになりました。
作り方は関東と関西で若干異なるようです(上の画像は関西風)。
れんこんには「先の見通しが良くなる」、海老には「腰が曲がるまで長生きできますように」、豆には「健康でまめに働ける」など意味はおせちにも共通していますね。
・はまぐりのお吸い物
はまぐりなどの二枚貝は、対の貝殻がぴったりと合うことから、相性のよい結婚相手と結ばれることを願っています。
・ひし餅
ひし形は成長や繁栄のシンボルとして古くから親しまれてきました。
さらに母と子が健やかであるようにという願いが込められています。
桃色(赤)・白・緑の三色には
赤:解毒作用・魔除け
白:子孫繁栄・長寿・純潔
緑:強い香りを放つヨモギによる厄除け、といったようにそれぞれに願いが込められています。また三色を重ねることで、雪の中から桃の花が芽吹いている春の情景を表しています。
・ひなあられ
ひし餅を、外でも食べやすくするために砕いて焼いたのがひなあられの発祥と言われています。
匠本舗にもひな祭りにぴったりな“おいしい”がたくさん!
今回はおすすめの一品をご紹介します
レンジでチンするだけ!棒寿司・手まり寿司セット
調理不要で食べやすいお寿司はいかがでしょうか。
お祝いの席にぴったりの華やかなお寿司のセットです
また、先ほどの説明でご紹介した「二十四節気」についてもっとよく知りたい方はこちらもおすすめです。
『七十二候を味わう京料理』
匠本舗のおせちでもおなじみ、「道楽」の当主が書かれた書籍で、立春から始まり大寒までの二十四節気をそれぞれ三候ずつに分け、その候の説明と時期、そして料理の説明を紹介しています。
実はこんなに様々な意味が込められていたひな祭りの文化。
春の訪れを感じながら、縁起のいい食べ物を食べて
ご家族で・友人同士で楽しいひな祭りをお過ごしくださいね!