いよいよ2024年、お正月には
おせち料理を食べる家庭も多いのでは。
“おせち”と言っても、地域ごとに中身や
味付け、中には食べる時期も異なるそうです。
今回は地域ごとのおせちの違いについて
一部をご紹介いたします。
北海道では大晦日におせちを食べる
北海道では大晦日におせち料理を
食べ始める家庭が多いそうです。
これは、北海道ではトシトリ膳というごちそうを
新年に食べる風習があることと、
旧暦では日暮れが一日の始まりだったことにより
大晦日に新年のごちそう=おせち料理を食べることに繋がったと言われています。
北海道には今でも旧暦をベースにした風習が残っているそうです。
トシトリ膳には一般的なおせち料理と同じような
刺身、旨煮、きんぴらごぼう、大根なます、黒豆、昆布巻き、
数の子、茶碗蒸し、いずし、クジラ汁、口取り菓子が並びます。
また、北海道だけではなく東北や本州の一部でも
大晦日におせち料理を食べ、神社仏閣に参拝し
にぎやかに宴会など行いますが
元旦当日は静かに過ごすという地域もあるそうです。
余談ですが、匠本舗でも北海道のお客様から
「北海道では大晦日におせちを食べるので、
31日までに届けてほしい」というお声をいただくことがあります。
沖縄ではおせちをあまり食べない
沖縄ではお正月におせち料理やお雑煮を
食べる風習はあまりないそうです。
代わりに、ご先祖様に対して捧げる意味合いの
「御三味(ウサンミ)」という昔ながらの重詰め料理を用意します。
かまぼこ・こんにゃく・昆布・天ぷらなどを
すべて奇数ずつ詰めた、お祝い・法事を兼ねた料理だそうです。
他にはクーブイリチーやラフテー、刺身や
豚の内臓を使った中身汁を飲む家庭が多いです。
▲中身汁
最近では県外から移住した方が
おせちを食べることもあるそうです。
おせち料理 関東・関西の違い
おせちの代表でもある「祝い肴」の3種について、
黒豆と数の子は同じですが
残り1品が関西と関東で異なります。
関東はごまめ(田作り)で、関西はたたきごぼう。
関東と関西で異なる理由は、以前は大阪・高山や
京都・八幡がゴボウの名産地だったからだそうです。
▲匠本舗で一番人気のおせち「匠」は幅広い世代に
食べていただけるように、ごま和えにアレンジしています。
味付けは、関東が濃口醤油や砂糖など甘めなのに対し
関西は薄口醤油と出汁の薄味が中心です。
地域ごとに食べる魚
地域ごとにおせちに使用される魚も異なります。
例えば筆者が済んでいる大阪府は、3日間は手を付けずに
神様に捧げる「にらみ鯛」を用意します。
▲2024年のおせち「超特大宝船」には
鯛が2尾ついています。
一般的に、関西は出世魚であるブリを食べることが多く
また、京都では棒鱈(ボウダラ)=タラが新年の定番と言われています
その土地の恵みを食べることが多く
海の近くでは魚料理が豊富です。
北海道では鮭が欠かせず、特に鮭の鼻先の軟骨
「氷頭(ひず)」をなますに入れた料理を食べます。
他にも、秋田はお祝いの定番「ハタハタ」を
宮城県は子持ちが子孫繁栄を表わす「ナメタガレイ」、
青森県は「いちご煮」という
アワビとウニのすまし汁を飲みます。
▲青森県 いちご煮。豪華ですね。美味しそう
広島では瀬戸内海の幸「穴子」をほうれん草と
調味料で和えた「賀日(がじつ)和え」、
愛媛県は、宇和島名物の「じゃこ天」、
島根県では、郷土料理の赤貝に似た「サルボウ貝」の煮つけを
各地の郷土料理をおせちと共に食べるそうです。
全国各地の「おせち事情」一部をご紹介しました。
意外と自分の住んでいる地域の料理しか知らない方も多いのでは。
調べてみると各地に根付いた文化や風習と
深く結びついており興味深いですね。
匠本舗ではおせちだけでなく、
かにや海産物も人気のショップです
ぜひ、ホームページをご覧ください
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