犬のマイクロチップは近年義務化が進んでおり、
多くの飼い主が装着・登録を行っています。
本記事では、マイクロチップの基本情報から
「GPSで追跡できるの?」という誤解まで、わかりやすくまとめています。
📌 マイクロチップとは?
マイクロチップは、犬の体内に埋め込む小型の電子タグで、
15桁の固有番号が記録されています。
この番号をもとに飼い主情報が紐づけられ、迷子や災害時の身元確認に活用されます。
- サイズ:直径2mm × 長さ12mm(米粒ほど)
- 一度埋め込めば基本的に半永久的に使用可能
- 専用のリーダーで情報を読み取り
📅 日本では義務化が進行中(2022年〜)
2022年6月から施行された改正動物愛護法により、
犬のマイクロチップに関する義務が以下のように定められています。
区分 | マイクロチップの義務 |
---|---|
ペットショップやブリーダー | マイクロチップの装着が義務 |
新しく犬を迎えた飼い主 | 所有者情報の登録が義務 |
既に犬を飼っている人 | 努力義務(装着は任意だが推奨) |
❓ よくある誤解:「GPSで犬の場所がわかる?」
結論:マイクロチップにはGPS機能はありません。
- マイクロチップは追跡機能ではなく、識別用の電子タグです。
- リアルタイムの位置情報を取得することはできません。
- 迷子・保護時にスキャナーで読み取って情報確認する仕組みです。
そのため、「犬の現在地を知りたい」「迷子をリアルタイムで探したい」
という場合は、GPSトラッカー付きの首輪を別途用意する必要があります。
📲 GPSで追跡したいならどうする?
以下のようなGPS付きデバイスを首輪に取り付けることで、
位置情報をスマホで確認することが可能です。
- Apple AirTag+首輪用ケース
- Petfon、Tractiveなどのペット専用GPS
- BluetoothやWi-Fi対応のペットトラッカー
💰 費用と登録について
- 装着費用:3,000〜5,000円程度(動物病院)
- 登録費用:オンライン登録 300円、郵送登録 1,000円
- 登録サイト:環境省マイクロチップ登録ページ
🧠 マイクロチップのメリット
- 災害や迷子の際に身元確認ができる
- ペット放棄や盗難防止にも役立つ
- 一度の装着で長期的に使える
- 国際規格なので海外渡航時にも対応可
⚠️ 注意点・デメリット
- GPS機能はなし。現在地の追跡は不可能
- 引っ越しや譲渡の際には登録情報の更新が必要
- まれに読み取りエラーやチップの移動がある
✅ まとめ
マイクロチップは犬の「個体識別用の身分証明」であり、
「位置情報を取得する追跡装置(GPS)」ではありません。
迷子や災害時に備えるためには、マイクロチップ+GPS首輪の併用が安心です。