「大晦日といえばカニ！」

この光景、すっかりお馴染みになりましたよね！
「年越しそば」と並んで、一年の締めくくりの食卓の主役は、なんといってもカニ！というご家庭、めちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか？

でも、ふと疑問に思いませんか？
「おせち料理」は“お正月”に食べるもの。
なのに、カニはなぜか“年末”、特に大晦日に食べる文化がこんなに定着したんだろう？って。

「縁起物だから？」「いつから始まったの？」

分かります！その疑問、私（カニ大好き！）が、スッキリ解決しちゃいます！
この記事を読めば、カニが日本の「年末のごちそう」の不動のセンターを射止めた深い理由と、「じゃあ、どのカニを買えばいいの？」という疑問まで、一気に解決できますよ！

大晦日にカニを食べる理由は？年末の主役になった歴史とおすすめカニをご紹介！

カニが「年末の主役」になった3つの理由

お正月に食べる「おせち」とは別に、大晦日（年末）に「カニ」を食べる。
この習慣が定着したのには、大きく分けて3つの理由があると思っています！

理由1：「年末ぐらい贅沢したい！」家族全員が喜ぶから！

これが一番大きな理由かもしれません！
「一年の最後くらい、パーッと贅沢したい！」
「伝統的なおせちもいいけど、大晦日は家族みんなが“本当に”喜ぶものを食べたい！」

この「年末の贅沢ニーズ」と、カニが持つ「ごちそう感」が完璧にマッチしたんです！

食卓にカニの甲羅がドン！と乗った瞬間の、あの「うわぁーっ！」という歓声！
世代を問わず、家族全員がテンションMAXになる最強のごちそう。
“伝統”を重んじるお正月のおせちとは別に、「一年の労をねぎらう」大晦日の食卓の主役に、カニが選ばれたんです！

理由2：「最高の旬」と「最高のごちそう」のタイミングが一致

二つ目の理由は、シンプルかつ強力。
「一年の最後のごちそう」を食べたいタイミング（年末）と、カニが一番美味しい「旬」のタイミングが、奇跡的に一致しているからです！

「冬の味覚の王様」と呼ばれるズワイガニ（松葉ガニや越前ガニ）の漁期は、だいたい11月上旬から3月まで。
そして、タラバガニの旬も11月～2月頃。

まさに12月（年末）が、カニの味わいがピークに達する、ゴールデンタイムなんです！
「一年のうちで一番美味しい時期」のものを、「一年のうちで一番贅沢したい時期」に重なる。
これはもう、年末にカニを食べる運命だったとしか言えませんよね！

理由3：【いつから？】物流革命で「全国で買える」ようになったから！

「年末カニ」の文化が全国的に爆発的に広まったのは、1980年代後半から1990年代にかけてと考えられています。思ったより最近ですよね！

決定打となったのが、1988年（昭和63年）頃からの「クール宅急便」の全国展開。
（参考：ヤマトホールディングス株式会社「新商品開発秘話③～クール宅急便～」）

これが日本の物流をひっくり返す「革命」でした！
それまでは産地でしか味わえなかった高品質な冷凍カニや生ガニが、「産地直送」で全国どこの家庭にでも届くようになりました。

この物流革命によって、カニは「お歳暮」ギフトとしても定番化。
「年末の贅沢」としてカニを買う文化と、ギフトで届く文化が組み合わさり、「年末（大晦日）のごちそう」という不動の地位を確立したんです！

そもそも、カニはなぜ「特別なごちそう」なのか？

でも、そもそもカニって、なんでこんなに「高級品」「特別なごちそう」っていうイメージが定着したんでしょうか？

もちろん、美味しいから、獲れる量が限られているから、というのもありますが、その「格」を決定づけた歴史的な背景があるんです。
それが、日本の皇室に献上されてきたという事実。

特に有名なのが、ズワイガニの最高峰ブランド「越前ガニ」です。
この献上の歴史は、なんと明治時代（1909年）にまで遡ります。
当時の福井県知事が、福井で獲れた新鮮な越前ガニを東宮殿下（後の大正天皇）に献上したのが始まりとされています。

この伝統は今も続いていて、天皇皇后両陛下をはじめ、各宮家へ厳選された越前ガニが届けられているんです。

「皇室御用達（献上品）」という事実が、カニに絶対的な「権威」と「品質保証」を与えました。
物流革命（クール便）によって、私たち一般人も「皇室に献上されるほどの最高級品」を手にすることができるようになった時…
人々はカニと一緒に、その「物語」と「格」も買うことになったんです。

目的別！年末に買うべきカニはどれ？匠本舗のおすすめ徹底比較

さあ、年末カニの豆知識をインプットしたところで、ここからは超実践編！
「じゃあ、ウチはどのカニを買えばいいの？」
匠本舗が自信を持っておすすめするカニを、目的別にご紹介します！

初心者がカニ選びで失敗する最大の理由は、「自分の食べたい目的」と「カニの種類」がミスマッチを起こしていること。
「濃厚なカニミソが食べたい！」って思ってたのに、カニミソがほぼ無いタラバガニを選んじゃったら…大晦日にガッカリですよね。
ぜひ、ご家庭のスタイルに合わせて選んでみてください！

【身をガッツリ！】タラバガニ：「身」の王様

「とにかくカニの“身”をお腹いっぱい食べたい！」
そんなあなたの夢を叶えてくれるのが、タラバガニです！

何といってもその大きさ！ 太い脚にぎっしり詰まった、食べ応え抜群のプリップリの身が魅力。
焼きガニやステーキ、バター焼きなど、そのボリュームある身を主役にした料理が最高です。

注意点：
タラバガニは生物学的にはヤドカリの仲間。そのため、いわゆる「カニミソ」はほとんど入っておらず、食用には適さないとされています。ミソ目当てなら注意！

【カニしゃぶの王様】ズワイガニ：繊細な「身」を味わい尽くす！

「カニしゃぶや鍋で、とろけるような“身”の甘さを楽しみたい！」
そんなあなたには、ズワイガニが絶対におすすめ！

「冬の味覚の王様」の名の通り、繊細で甘みが強く、上品な旨味を持つ「身」が最大の特徴です！
カニ刺し、カニしゃぶ、カニすき（鍋）など、特に「生」の状態で調理すると、そのポテンシャルが爆発しますよ！

【ミソならコレ】毛ガニ：「カニミソ」の真髄

「身は少しでいい。とにかくクリーミーで濃厚な“カニミソ”を味わい尽くしたい！」
そんな「ミソ派」のあなたには、毛ガニ一択です！

タラバやズワイに比べると小ぶりですが、その甲羅の中には、他のカニを圧倒するほど濃厚なカニミソがぎっしり！
身ももちろん美味しいですが、主役はあくまでミソ。
ほぐした身とカニミソを和えて食べる「共和え（ともあえ）」は、毛ガニでしか味わえない至福の食べ方ですよ！

「年末カニ」で最高の一年を！

「年末にカニを食べる」という習慣。
それは、単なる贅沢というだけではなく、日本の「旬」という季節の恵み、「皇室献上」という歴史的な格付け、そして「物流革命」、なにより「一年の最後に、家族みんなが喜ぶものを食べたい！」という現代の家族のニーズが完璧に組み合わさって生まれた、素晴らしい食文化だということがお分かりいただけたでしょうか？

カニの背景にある物語を知ること。
そして、ご自身の目的にピッタリのカニを選ぶこと。

これだけで、いつもの年末のカニが、なんだかいつもより格別に美味しく感じられそうですよね！

ぜひ、今年の年末も
美味しいカニを囲んで、
最高の一年を締めくくってくださいね！

 

最後までお読みいただきありがとうございました╰(*°▽°*)╯

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