■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『スタッフぐでぐで』です。
いきなりですが、皆さまが普段よく口にしている食べ物は何でしょうか。
ひと昔前であれば「お米」と言い切れましたが、昨今はお米以外にパン類や
麺類という方も一定数はいると思われます。今回は日本の主食に関する話を
ご紹介いたします。
本記事が皆さまの食生活に新たな「きっかけ」を生むことになれば幸いです。
■過去と今の主食は
これは勿論「お米」です。理由としては、稲が日本の気候にマッチして大量に
作れるという点です。主食とするためには大量生産できることが前提です。
稲は人々が種を持って移動して世界各地へ広まっていきました。日本と近い気候
である東南アジア、インド、中国も全てではありませんが、お米を主食とする地域
が多くを占めます。
歴史の話になりますが、文明の発展にはお米や小麦の栽培ができることはとても
重要です。文明が栄えるには、多くの人口を養えることが前提で「世界四大文明」
で知られる、メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・中国文明も多くの
人口を養える体制が構築されておりました。
日本は古来より中国から様々な影響を受けており、水田稲作の技術も紀元前数百年頃
には国内に伝わり、邪馬台国の頃(西暦200年代~300年代)にはお米が主食と
なっていました。
奈良時代には約450万人、室町時代には約1500万人、江戸時代には約3500
万人と着実に人口を増やし、昭和時代には1億人を超えることとなります。
稲が他の作物に比べて「コストパフォーマンス」が優れている。これに気づいた昔
の人々は田んぼをたくさん用意して国内の人口を養えるようお米を「日本の主食」
として今日まで伝えてきました。
コストパフォーマンスが優れている点として3つを挙げてみます。
・単位当たりのカロリー量が他の穀物に比べて多い
・単位面積あたりの収穫量が多い
・栄養素豊富で加工の手間がかからず食べることができる
■パン類や麺類~小麦から作られる食べ物~
さて、「日本の主食」お米の対抗馬として挙げられるパン類や麺類ですが、これらは
「小麦」から作られます。小麦そのものは弥生時代から作られていますが、大衆に
普及したのは製粉技術が向上した江戸時代からです。
そもそも、小麦の生産は日本の気候に合わないこと、「コストパフォーマンス」が
優れているお米があるので、必然的に「お米」が主食になります。
日本は小麦の8割以上を輸入に頼っていますが、これは海外の事情によって入手する
ことができない、もしくは制限を受ける可能性があります。
ウクライナが戦禍による影響で、小麦の生産ができない状況が今後長期間続くと考え
ると価格の高騰が避けられず「日本の主食」の座につくのは難しいかもしれません。
※ウクライナは「小麦の生産量の多い国」第7位
(出典:総務省統計局「世界の統計2022」)
■平時と有事で変わる価値~自国民を飢えさせてまで海外に食料を売らない
今は輸入できている小麦も何らかの事情で入手できなくなる可能性は否めません。
そんな時、国内で賄えているお米に脚光を浴びるときが来るかもしれません。
既に小麦は調達コストが上がっており、お金がかかるようになりつつあります。
基本的になってほしくありませんが、有事(食糧危機)の際にはお米の価値が見直し
されるので、何だかんだでお米は今後も日本の主食であり続けると思われます。
少なくとも日本の気候が大きく変わらない限り、稲(お米)より小麦の生産が大量に
できることはないので、「コストパフォーマンス」で優位性が揺るがない間は
大丈夫でしょう。
何せ、円安やウクライナ情勢で大部分のものが、値上がりしているなかで値下がり
している食品のひとつです。家計にとっては大変ありがたいところです。
■おわりに
さて、『【食の多様化】お米に変わる将来の日本の主食は【お米離れ】』の記事
についていかがだったでしょうか。
現在、お米は国内で自給できている食品です。年々、消費量が減っている事情もあり
国内の農業生産基盤の維持で、大きな課題を残しております。
江戸時代にはお米が貨幣代わりとなり取引される仕組みがあるくらい、日本にとって
お米は歴史的にも長い繋がりを持っています。
食の多様化によりお米離れがささやかれる時代ですが、消費量が減るとしても全く
消費しない方は極めて少ないと思われます。自炊、外食、コンビニやスーパーで
お米と全く関わらない生活を送ることは困難です。
私たちはどこかしらでお米と関わる生活を送っています。今後もそうあり続けること
でしょう。
さまざまなものの価格が上昇している今、価格が安定しているお米を中心とした食事
についてご検討くださいませ。
本記事が皆さまの日々の生活に役立ちますように。
寒い時期が続きますが、体調管理を万全に。それでは次の記事でお会いしましょう。
■おまけに
当店はおせちを提供していますが、おせち以外でもカニを含め様々な逸品を数多く
揃えております。下記画像をクリックしてお進みください。
今後も皆さまの食卓を彩り、楽しい食事となりますように。数多くの皆さまへ笑顔
を届けられますように。