■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。
いよいよ秋を終えて、冬に突入します。紅葉については平年より遅い傾向で
したが、大部分の地域で12月上旬には見納めとなるでしょう。
やはり秋は短く感じ、紅葉をゆっくり眺めるには通常の休日だけでは時間が
足りなく思います。来年は休暇を多めにとれるよう心掛けることにします。
今回は久しぶりおせち監修料亭を巡ることとしました。『江春』でお世話に
なっております『祇おん江口』です。
それでは本記事にお付き合いください。よろしくお願いいたします。
■祇おん江口について
京都吉兆及び京都の老舗割烹で研鑽を重ねた、店主が開業した正統派割烹料理
店です。固定のメニューはなく、その時の季節や月の食材を見極めたメニュー
で構成されます。今回訪れた時期はやや冬寄りの秋でしたが、秋を十分に満喫
できました。相手を思いやってもてなす事を大切にして、器選び、場のしつらえ
に趣向を凝らし、旬の食材を生かして調理した料理は美しく食べやすく盛り付け
てくれます。
後で料理紹介となりますが、味が美味しいのは当然のことながら、味覚、嗅覚、
触覚、視覚、聴覚と文字通り五感で、祇おん江口に滞在した時間に敬意をもって
過ごせました。実に尊く貴重な時間でした。
■祇おん江口へのアクセス方法
京都河原町駅(阪急)「1A出入口」から四条大橋を渡り、「市道186号」を直進
して「切通し」を左折して十字路をさらに直進します。「あだち家」横の道から
奥に進めば到着です。
祇園四条(京阪)からは「4番or5番出入口」から「市道186号」を直進します。
以後は「切通し」を左折して十字路をさらに直進します。「あだち家」横の道
から奥に進めば到着です。
厳密には「7番or8番出入口」の方が近くなりますが、土地感ない人は四条大橋
(鴨川)を背にして進む方が迷わないでしょう。
■入口がわかりにくい
京都の町家に見られる間口が狭く奥行きが長い敷地の形状のことを「うなぎの
寝床」と呼びます。一度でも入ればわかりますが、初訪問の際にはわからない
ことがあります。近年はスマートフォンの地図アプリを使うことが主流となっ
ていますが、入口の導線まで判別できないものもあります。
迷ったら連絡を入れるか、ぐるっと一周すれば見つけられると思います。
念のため、入口の写真も赤く囲って載せておきます。
■提供料理の解説(メイン内容)
予約フォームの選択肢が2名以上からとなっているので、条件を満たすため
「連れ」を伴います。以後は同席者と称します。
通常の料理なら同席者がいたとしても感想などは私が集約して書きますが、
会席料理となると、同席者からもしっかり話を聞いて、私と同席者で受け止め
た内容を分けるようしております。
【八坂コース】旬のお造里、京都丹波地鶏の塩焼き、季節の蒸し物など
※Web上に記載あったものを記す
コース内容と異なるものが実際には提供されました。よいアレンジがあり
いただく身としては満足しております。【】内は献立表に記載ないものを
当方の解釈で補記しました。
【八寸】
・ワカサギ南蛮漬け
・菊菜と大徳寺麩の胡麻和え
・シビマグロの印締め
・ツブ貝ウマ煮
・松前漬け
・トリ貝酢味噌和え
・サンマの生姜煮
・平目の肝のしぐれ煮
黒のお盆に色とりどりの器とお花が凝らしています。つかみはバッチリで
私も同席者も視覚で刺激を受けてテンション高く、期待を膨らませました。
メニュー表の8種はワカサギ南蛮漬け(赤く囲ったもの)を起点に時計回り
で対応しています。
同席者は松前漬け、トリ貝酢味噌和え、サンマの生姜煮、平目の肝のしぐれ煮
を気に入り、ぐでぐではツブ貝ウマ煮が味はもとより器も気に入りました。
【八寸】を四方向から撮影しました。ツブ貝ウマ煮は器も貝を模しています。
【酢物】
・鱧とオクラの酢物
同席者曰く鱧、オクラ、もずくの相性はかなりよいとのこと。ぐでぐでも同感
です。鱧については夏よりも秋の方が、産卵を終えて食欲が戻り脂の乗った
身質になります。夏以外でも楽しめるので、機会あれば秋(晩秋)の鱧を
皆さまもいただいてみてください。
【吸物】
・鱧と松茸の土瓶蒸し
鱧と松茸は相性よい王道の組み合わせです。鱧の旨味と松茸の香りが相乗効果
をもたらすのですが、鱧のイノシン酸と椎茸のグアニル酸の組み合わせが理由
となります。理屈はさておき、同席者は絶賛です。ぐでぐではこの組み合わせ
は何度か体験済みなので、美味しいもののもうひと声ほしいと贅沢な悩みを持
ってしまいます。すだちは味変に用いますが、土鍋には入れず受け皿の方に使
いましょう。
【向附】
旬のお造里
・イカ
・本鮪
・縞鯵
・鯛(川霜造り)
イカを起点に反時計回りに本鮪、縞鯵、鯛(川霜造り)となります。
今回は全て醤油でいただきましたが、イカや鯛は塩でいただいても美味しく味
わえます。同席者は4種とも絶品と称賛していました。
【焼物】
・丹波地鶏の西京焼き
京都産の白味噌である西京味噌に漬け込み、焼いた料理を西京焼きと言います。
魚の西京焼きは何度も食べましたが、鶏は初めてではないものの、近年は殆ど
いただくことはなかったです。同席者はそれなりに食べているようで、時間を
かけて味わっていました。美味しいのは間違いないのですが、単にぐでぐでが
肉より魚が好きなだけでしょう。
【蒸物】
・明石鯛の渚焼き
明石海峡の激しい潮流の中で育ったので、身がしっかり引き締まり旨味が凝縮
されている鯛です。同席者からは魚なのに肉のような食感との意見があり、こ
れは肉をあまり食べないぐでぐでには思いつかない内容と感心しました。
秋から冬が旬なので、上質な脂がのって旨味と甘味がさらに増しているので
しょう。
【焚合せ】
・京野菜の炊き合わせ
左からかぼちゃ、だいこん、にんじん、ゆず、がんも、なすと品質の優れた京
野菜は風味よく栄養価が高いのが特徴です。野菜同士が協調して素材本来の味
で味わえます。同席者はどれも美味しいと。ぐでぐでは出汁がよりしっかりと
染み込んでいた、だいこんとなすがより美味しいと感じました。
【鉢物】
・鰆と湯葉のみぞれ餡
これもある意味で【焚合せ】の続きと言えます。鰆付きですが京野菜をさらに
味わえます。同席者に比べ、ぐでぐでが先に食べているため調整時間として
【御飯】の提供を待ってもらいました。これまで提供されたメニューについて
振り返り語り合いました。
部屋の空調については床下暖房のおかげで超安定しているため、寒さを感じる
ことはありません。配慮あって身体を冷やさないよう【吸物】【焚合せ】と
定期的に温物及び温かいお茶が提供される点に、相手を思いやる心遣いを強く
感じます。
【御飯】
・鯛の昆布〆の棒寿司
・ツバスの漬けの海苔巻き
・赤だし
ツバスの漬けは醤油ベースのタレに漬け込んだものを指し示します。魚の旨味
を引き出して且つ、保存性もよくします。
棒寿司は鯛の昆布〆なので、こちらも贅沢な一品です。
赤だしとセットにしていただきましょう。同席者もぐでぐでも、ツバスの漬け
の海苔巻きが美味しいと話しました。
【水物】
・柚子のシャーベット
デザートはただ美味しくいただくのみ。
■お店の画像
店内はカウンター席、テーブル席、座敷個室と3種類あります。2名であれば
通常はカウンター席かテーブル席ですが、座敷個室が空いているとの話なの
で、今回は個室を使用しました。1名毎に300円の追加料金が必要です。
木目基調な暖色系カラーで店内の空間は形成されています。この色は穏やかな
気持ちになりやすくリラックスの効果が期待されます。
■全てにこだわった至福の食事空間
祇おん江口では素材・調理法・お酒・器とあらゆるものに拘ります。
焼き物にガスは使わず、素材の味を十分に引き出せる炭の火力で焼き上げます。
提供料理に使われた器はどれもオシャレで料理が映えるものを選別しています。
そこはかとなく適切な温度と湿度、店内BGMが流れず静かな空間で料理やお酒は
心が落ち着き快適に過ごすことができました。
次回はすっぽん鍋でもいただいてみたいと思います。来年以降になりますが。
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祇おん江口監修おせちの江春です。お店には立ち寄れないという方はこちらの
おせちを手に取っていただければと思います。
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■おせちだけじゃない。カニを筆頭にいい品あります
匠本舗ではカニを筆頭に様々な海産物を取扱いしております。
ネットショップ大賞を15年以上連続で1位との実績がありますので
強くおススメいたします。
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そろそろカニが美味しくなる時期なので、早めに注文して食事する当日
ではなく、遅くとも1日前には受け取りできるようしてください。

















































