梅雨の季節です!手作りの防湿庫でカビ対策しちゃいましょう

高温多湿な季節がやってきました。そう、カビに悩まされる季節です。

カビさせたくない物を保管するための防湿庫という物が世の中にはありますが買うと意外と高い…。

はた目にはディスクメディアの収納ボックスと大差ないようなプラスチック製の物でさえ3000円近くする事も。
そのくせプラ製は割れやすいですし、長い目で見ると劣化して脆くなります。

そんな時はせんべい缶などの金属製の缶を使って自作するのがおすすめです。

防湿庫_集合図

今回は手軽に防湿庫を手作りする方法のご紹介です。

トタン製の箱は湿気に強くて丈夫で長持ちですから防湿庫として使うのにも向いています。「都合よくそんなものは余っていないよ!」という場合でも1000円くらいでトタン箱だけ売っています。
とはいえ入れる物によってはそのまま使うというのは憚られるかもしれませんね。安心して使えるようにひと手間加えましょう。

防湿庫_内張り作業例

まずは安全に物を出し入れできるように緩衝材を内張りします。大した作業ではありません。
何か買い物をした時に付いてくるプチプチとかふわふわのやつを綺麗なのを適当に見繕って敷き詰めるだけです。
これでもう収納品が金属の剥き身に触れる事はなくなります。はい、8割ほど作業工程が終わりました。

フタがしっかり閉まらずゆるい場合はテープを貼って内径を狭めてやりましょう。
取り出す頻度が低い物を入れるならフタの外側からテープでシーリングしてしまいましょう。
これも気密テープというそれ向きの物がありますので用意できるならベターです。500円くらい。

この箱の中に半年から1年間ほど有効な使い捨ての乾燥剤や防カビ剤を1つ入れてあげたら金属製の防湿庫の完成で~す。
1つあたり100円するかしないかくらいだと思いますので定期的に追加交換してあげてください。
特に防カビ剤はたとえ電子防湿庫を買ったとしても必要な物で、高級機種を除けば湿度の管理しかしてくれないからです。

もしカメラやレンズといったちょっと大事な物を保管したい方は密閉性が気になるかもしれませんね。いざ、豪華版に強化しましょう。
ホームセンターなどで売っている窓の隙間を埋めたりするのに使います、通称「スキマテープ」を買ってきます。
断熱防水性がある緩衝材として売っているもので、まさに気密性を上げるための素材です。これも500円するかしないか。
これを使って缶のフタを閉めた時に出来そうな隙間を塞ぐようにしてやりましょう。パッキンが無いなら自分で付ければいいじゃない。

防湿庫_シーリング作業例

スキマテープは小さな端材がでたら捨てずに残しておきます。

小型タイプを作る際にフタの中心あたりに貼り付けますと缶に入れた物が動いてしまう時、フタにガツンと接触しなくなる緩衝材になってくれて丁度いいです。

防湿庫_小型タイプ作例01

小型タイプの作例です。

防湿庫_小型タイプ作例03

おりんごの緩衝材を使いまして

防湿庫_小型タイプ作例02

防カビ剤を入れまして。これでカバンに入れて持ち出したりもしてます。

5月末の雨も降る湿度の高い日にサンプルを取ってみました。湿度計で計った部屋の湿度は60%。
あえてフタがゆるくてしっかり閉まっていない感じがするけど大きめで立派なので捨てるのが惜しいせんべい缶から作ってみた自作防湿庫にカメラ用の機材を収納し、
必要以上には吸湿しない石灰系の乾燥剤を一つと湿度計を入れて箱を閉め、一日ほど置いてから箱を開けてみますと…

防湿庫_湿度実測01

計測開始…

防湿庫_湿度実測02

その翌日!

低すぎず高すぎない丁度いい範囲内まで下がってくれていました。 乾燥剤は湿度が安定するまで時間がかかるので一日置いた時点でこれなら効果は出ているでしょう。
ちなみにカメラ機材に最適な湿度は50%前後とも言われていますので今回使った箱はこんなもんで良しとしていますが、 可能な限り下げたい場合はシリカゲル系の強力な乾燥剤もあります。
偶然であってはならないので1週間かけて3回ほど観測してみましたが40~50%あたりで安定していて実用している自分も安心しました。

ご利用の際は、是非当店の『除菌消臭水の元』から除菌消臭水を作って缶をキレイにして作ってみてください。