【奥の細道】冬の有馬温泉(兵庫)で堪能する客前料理の紹介

■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。

実は仕事始めを迎えて早々に体調崩して風邪を引きました。
コロナでもインフルエンザでもなく、過労に伴う風邪とのことです。
しばらくは早寝して睡眠時間をしっかり確保するだけでなく、部屋の
湿度は60%以上を保持しました。さらに耳鼻科へ通って治療もしっかり
施してもらい、お薬も多めにいただきました。

どれだけ対策していても発症することはあります。そういうときは
無理せず、しっかり休むことです。
また、職責や役割の関係で休むことができない方はよく相談して
別の方へ協力を仰ぐなどして、負荷を和らげるようしてください。

日頃から、個人ではなく組織で対応できる仕組みを整えておけば
余程のことがない限り、休ませてくれることが多いと思います。
あとは職場の湿度を40%以上にできれば理想的。

今回はかつて訪れた監修料亭(奥の細道)へ再訪いたしました。
(監修おせち雲海でお世話になっています)
以前は夏に足を運んだので、本記事で紹介するのは冬のメニューと
なります。視覚で楽しめる客前料理は健在です。

 

■瑞宝寺公園は紅葉の名所
本来は有馬温泉について触れるべきなのですが、前に記事を書いたことも
あるので、今回は今さらながらの紅葉についてご紹介します。

瑞宝寺公園の紅葉の見どころは例年は11月上旬~中旬になりますが、ここ
数年は時期がずれ込んでいます。以下の写真は12月上旬のものとなります。

標高500メートルは有馬温泉街の最高部に位置します。つまり坂道が大変。
「日暮しの庭」「錦繍谷」の別称があり、豊臣秀吉が囲碁を打ったとされ
る石の基盤が今も公園内に残されています。

散策しますと団体観光客が数組いた程度で、混雑しているという感じでは
ありません。(紅葉シーズンが終わっているので当然といえば当然)

 

 

■冬の「奥の細道」
まずは外観の写真から。

 

 

続けて内観の写真です。相変わらず凝った意匠だなぁと感動です。

 

 

 

■奥の細道 献立
早速メインである料理紹介に移ります。
今回は同席者がいます。
兵庫県(特に明石)の海鮮及び料理の事情に明るい方です。

 

【食前酒】
・柚子酒

ほどほどに胃を刺激し食欲を増進させて、唾液や胃液など消化液の
分泌を促進させます。消化器官への負担を減らすためにも軽く
一杯行きましょう。柚子酒以外には梅酒なんかもおススメです。

 

【前菜】
・厳選盛り合わせ
(柚子豆腐 遠山海老 春菊お浸し 梅人参 鯛の子金泉煮)

写真では見映えに配慮して2名分写しています。3皿に5つの食材
が盛り付けされています。真ん中に穴がありますが、これはちょっと
した趣向を凝らしています。

ここに水を入れると・・・

 

白い煙が出る演出が為されます。鼓が滝をイメージしたものとスタッフ
より説明いただきました。味だけでなく、目でも楽しめます。

豆腐と海老は相性抜群です。他の2品も劣らず美味しいですが、印象に
残ったのは柚子豆腐と遠山海老かな。

同席者は春菊お浸し、梅人参の組み合わせが前菜本来の役目を果たして
いると評しておりました。取っ手のある皿もオシャレと感心していました。

 

 

【別注1】
・茹で蟹
味変用の酢だち、別皿に蟹味噌がまとめられています。
蟹は殻から身を出すのに集中するから、会話が少なくなるという話は
昔からありますね。

 

奥の細道で提供される蟹は身が取り出しやすいよう、各所にしっかり
切り込みが入っているので、労せず身を出すことができました。

 

そのままでも薄く味がありますが、蟹酢や生姜、酢だちを適度に使って
味の変化を加えることで食べ飽きることはありません。

私も同席者も会話しながらで、問題なく身の取り出しができました。
蟹は低カロリーで栄養価の高い食材です。別で蟹に絞ったものを記事に
しますので、詳細はその時に触れるよういたします。

 

 

【別注2】
・フカヒレ天婦羅

高級食材のフカヒレを揚げたものです。コンドロイチンやコラーゲンが
多く含まれているので美肌効果が強いです。また、滋養強壮の効果も見込ま
れます。

コロナ禍のときは暴落したこともありましたが、今は高級食材として復帰
しています。

 

フカヒレそのものに味はないので、出汁につけて味付けします。
同席者によると、独自の食感が最大の魅力なので、時間をかけて食感を
存分に楽しんでおりました。

 

 

【煮物椀】
・帆立真丈蕪すり流し椀

帆立の香りが食をそそります。
温物なので、身体をポカポカと温めてくれます。野菜も色々入っているので
栄養もしっかり取れますね。蓋を閉じた写真も載せます。

 

私も同席者も身体を早く温めたかったので、思ったより早々と完食しました。
ここで次のメニューが来るまで時間が空いたので、熱燗で口を潤わせて同席者
との会話を弾ませていました。

 

食と会話を楽しむ考えのぐでぐでからすると、こういった小休止は実に
ありがたいです。前回は黙々と食べたので次の食材が来るペースが早かった
ですが、今回はお店側が空気を読んでくれるようです。
客前料理以外にも、口には出さない客の心情を察して行動してくれるお店の
心配りに頭が下がる思いです。

 

 

【造里1】
・伊勢海老
・雲丹
・鮪

 

兎にも角にもインパクトがあります。このお皿は回転させることができるので
色んな角度から盛り付けを楽しめます。
青色の器に入っているのが伊勢海老で、木の器に入っているのが雲丹です。
紙の器には鮪があります。
雲丹はそのままいただき、伊勢海老と鮪は醤油に漬けていただきます。
伊勢海老は甘さがあるので、少しだけそのままいただきましたが
十分に美味しいです。

それと、献立には記載ありませんが、透明の器に野菜があるので、白色の器の
ドレッシングに漬けていただきます。

ぐでぐでは伊勢海老の食感と甘味に、同席者は鮪の柔らかい食感にそれぞれ
思いを馳せていました。
(ウニはお互いに最近食べたので感動は少なかった模様)

 

【造里2】
・寿司(帆立、海老)

 

シンプルにネタが大きいです。拡大したものも載せます。
ネタが大きいのでプリプリとした食感と甘さが楽しめます。

同席者も大きくて鮮度のよいネタに満足しておりました。
食材の写真は記事用に使うので、スマホのカメラ性能はそれなりに良いもの
を選んでいます。
ここから画像レートを落とさないと容量の都合でアップできないので、程よい
バランス調整が地味に大変です。

 

【別注3】
・鮑

コリコリした食感が印象的です。食べやすいように多数の切り込みが入って
いるので、この配慮ぶりに同席者はいたく感心していました。
そのまま食べても薄く味がありますが、タレにつけて味変化も楽しめます。

 

実は器にちょっとした仕掛けがありまして、お店で用意する専用の機器を
通してみると、鳥が羽ばたき動き回ります。カメラに撮れなかったので文字
にてお伝えする形となります。

ここで小休止として熱燗を追加します。

 

 

【強肴】
・雲海鍋
玉葱、車麩、岩津葱、クレソン、黄身とろろ

少し小休止を挟んでから、看板料理ともいうべき代表的な一品が提供されました。
客前料理ということで目の前で雲海に模した綿菓子に出汁を注ぎ、加熱調理して
くれます。加熱調理後は黄身とろろを和えます。

 

「料理人はお客様の前に出てその料理についてしっかりと説明を行い、お客様
に喜んで頂いてこそ、一流の料理人である」
【館主】大田忠道

この考えのもとに、五感全てを魅了する料理を提供します。美味しさだけで
なく見た目の演出にも拘ることで、記憶に残る素敵な日となるでしょう。
雲海鍋に関する解説を聞いてから、心していただきます。

 

さて、味については黒毛和牛に上品に絡む甘さが絶妙で絶品のすき焼きが出来
上がります。

この演出を初めて見た同席者はテンション爆上げで、これから口にする料理に
強い期待感を抱いておりました。

野菜も多く摂取できるので鍋は栄養面で本当に優れものです。

 

 

【蒸物】
雲子湯けむり蒸し

雲子は雄の魚の精巣のことです。寒い時期が旬の一品です。
取れる量に限りがあるので珍味として重宝されています。

とろとろと溶けていき、柔らかい食感で評判です。
器が果物を模した形となりますが、かわいらしく素敵ですね。

 

 

【食事】
蟹雑炊

ご飯ものが提供されますが、蟹雑炊ということで蟹をもう一度味わえます。
漬物で適度に味変を楽しみます。

 

 

【甘味】
魔法の氷菓

通常は甘味については論評しませんが、これも演出で作られるので触れて
おきます。季節のフルーツを使った氷菓が一瞬に出来上がります。
今回はバニラアイスでした。おそらくは瞬間冷凍でもしているのかと考察
しますが、詮索は野暮な気がするのでこの程度に留めます。

 

 

■太田忠道謹製~鮭の味噌漬け~
これはお店で販売している品です。
献立メニュー全体を通して塩辛い品が少なかった気がしたので、家でいただく
ものとして1つ持ち帰ることしました。

焼く場合は味噌を水でしっかり落として中火で10分~15分じっくり焼きます。
鍋でいただくなら、出汁を入れた鍋にたくさんの野菜を共に煮ます。

せっかく味噌漬けにしているので後者の鍋でいただくことにします。横着して
鍋でなくフライパンですが。調理スキルがダメダメなぐでぐでの場合、盛り付けも
お見せできる水準でないので、写真は調理前のものに留めます。

さて、「【奥の細道】冬の有馬温泉(兵庫)で堪能する客前料理の紹介」
の記事についていかがでしたでしょうか。

夏と冬では当然ながら中身が異なります。それでも雲海鍋など定番はしっかり
提供してくれます。食に何を求めるかは人それぞれですが、華やかさや派手さ
を求めるなら、奥の細道は十分にニーズを満たしてくれるでしょう。
客前料理については公式サイトでも一部の演出が確認できます。

有馬温泉は大阪、京都にはない神戸ならではの観光地です。
温泉、食、登山など様々な用途で楽しめる場所なので、足を運んだことがない方は
是非とも立ち寄ってみてください。

 

 

■個室お食事処『花鳥風月』の写真
奥の細道は宿泊施設の名前で料理を提供するお店の名は花鳥風月となります。

 

 

 

■奥の細道「大田忠道」監修おせち 「雲海

↑の画像をクリックすれば商品ページに移動します。
おせちは毎年8月から12月下旬まで受付しています。
(在庫がなくなる場合はその限りではない)

8月くらいにおせちを選ぶ際は是非ともご検討ください。