皆様、こんにちは。
阿部と申します。
最近、お米がちょうど無くなり、どれを買うか悩んでいました。
近所のスーパーマーケットの売り場はガラガラで、値段も5kgで4000~5000円ほどしています。
1人暮らしの私はご家族で暮らしている方に比べてお米の消費は少ないと思います。
それでも、高いなと感じますので頻繁に買われるご家庭には大きな問題なのではないかと思います。
そんな時に友人から話題の備蓄米を頂きました。
5kgで2000円ほどと聞きますので、確かに安いですが味が普通に売られているお米と違うとも聞きます。
どのように違うのか実際に食べてみました。
備蓄米とは、災害や食料不足などの緊急時に備えて保管しているお米のことをいいます。
政府備蓄米のきっかけになったのは、1993年に起きたお米の大凶作です。
当時、消費者の方々がお米を求めてスーパーマーケットに殺到したそうです。
この経験を踏まえ、政府はいつでもお米を供給できるよう1995年から法律により国によるお米の備蓄を制度化しました。
それが、政府備蓄米です。
現在は、100万トン(10年に一度の不作にも供給できる量)を備蓄しています。
今回の2025年備蓄米放出では、主に2022年産と2021年産の玄米が対象となっているそうです。
政府が保管している備蓄米は保存期間が5年程度となっており、近づくと品質が落ちる前に計画的に入れ替えられます。
確かにお米に消費期限はありませんが、おいしく食べられるのは精米日から1〜2ヶ月程度と言われています。
未開封でも精米から半年以内に食べるのがいいと聞きます。
長年備蓄されたお米は美味しく食べることができるのでしょうか。
政府備蓄米は玄米の状態で保存されています。
そのため、今販売している備蓄米は最近精米されたものになります。
私が頂いた備蓄米も6月上旬に精米されたものでした。
田んぼでできたお米は黄色い殻に包まれていて、この殻つきのお米を「籾(もみ)」と言います。
この籾の殻を除去することを「籾すり」と言い、こうして取出したお米を「玄米」と言います。
玄米はぬか層に包まれており、このぬか層のぬかを除去することを精米といい、精米されたお米を「白米」と言います。
お米は空気に触れると酸化してしまうので、直接空気に触れる面積が大きいほど早く劣化してしまいます。
そのため、政府備蓄米は劣化を防ぐため玄米のまま保存し使う時に精米しているんですね。
では、長く保存したお米とそうでないお米はどう違うのでしょうか。
写真では分かりにくいですが、備蓄米の方が新米に比べて黄色く見えます。
お米には米穀年度というものがあり、日本でお米の取引をする際に基準となる年度のことです。
この米穀年度は 11月1日から翌年の10月31日までを1年としています。
つまり、古いお米は新米が収穫された翌年の11月1日から古米と呼ばれるようになります。
古くなるに連れて古が増えて行くため備蓄米は古古古米などとも呼ばれています。
新米と古米の違いで有名なのが、香りと水分量です。
実際どれだけ違うのか炊いてみたいと思います。
1回目は3、4回ほど研いで、水は気持ち多めに入れて浸水はせず炊飯しました。
炊き上がると分かります。
明らかに新米が炊き上がった時のような芳醇な香りはしません。
食べてみると硬いと言うほどではありませんが、少し芯があるように感じます。
ご飯だけで食べるのは確かに向いていないと感じました。
おかずと一緒に食べるには全然問題がないので、丼や焼飯などにするのが良さそうです。
続いて、2回目は浸水させて炊くことにしました。
1回目は気になりませんでしたが、米ぬかのような独特な香りがします。
1時間、冷蔵庫で浸水させました。
見るからに水を含んでいます。
1回目と同じように気持ち水多めで炊飯します。
前回よりふっくらしている気がします。
食べてみると、1回目と違い芯を感じません。
柔らかくて、匂いも気になりません。
もちろん新米の方が美味しいですが、浸水させていない1回目より2回目の方が明らかに美味しいです。
2回目はそのままでも問題無さそうなので、おにぎりや、お弁当に使いました。
そのまま炊くと古米の特徴が出てしまいますが、しっかり浸水させることによって少し改善はできるようです。
新米が好きな方におすすめは難しいですが、備蓄米が気になる方は様々な炊き方や調理法を試してみてはいかがでしょうか。
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