【祇園岩元】季節素材の懐石を愉しめる正統派京料理

■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。
春を終えて、あっという間に夏を迎えそうな勢いです。年々季節
の中で春や秋を短く感じるのはぐでぐでだけでしょうか。

今回紹介する料亭は、匠本舗で販売する「おせち」のなかにおいて
ナンバーワン販売数を誇る「」の監修でお馴染みの「岩元」です。
他にも「」「海宝箱」「冠寿」の監修をお願いしております。

美味しいだけでなく、目でも愉しめる贅を極めた逸品の数々を
皆さまへお伝えいたします。

■花見小路と八坂神社近くで本格京料理が気軽に味わえる
岩元は革新に軸をおき常に挑戦し続ける新進気鋭のお店です。

1階はカウンター席、2階は個室でゆったりと寛ぐことができます。
カウンター席は坪庭を眺められる席もあるので、好みに合わせて選択
できます。予約時に相談してみましょう。

カウンター席は調理の様子を目で愉しめるし、料理人との会話を弾ま
せ料理を奥深く味わうことができます。

個室は多人数での宴席で活用できるのと人目を気にせずリラックス
できるので、人数や目的に合わせてカウンター席、個室を検討しましょう。

 

■岩元へのアクセス方法について
列車での最寄り駅は京阪本線・祇園四条駅より6番出入口から徒歩
10分程度となります。(地理に詳しい人はもう数分早く到着できるかも)
鴨川(四条大橋)を背に八坂神社方面へ移動します。2つ目の信号で
右側へ進行方向を変えれば花見小路通に入ります。

そのまま進んで1つめの分かれ道(十字路)を直進して、2つめの
分かれ道(T字路)も直進して、3つ目の分かれ道(変則十字路)を
左に進めていくと初音小路に入り、そのまま歩けば岩元へ到着します。

時間に余裕を持って訪れると、祇園白川や八坂神社で風情を満喫できます。
4月上旬なら桜の花見が特に良いと思います。

 

■提供料理の解説(メイン内容)
個人的には1人で時間をかけて味わえればと思いましたが、お店の方針も
あって2人以上の来訪が条件のため私以外に「連れ」がおります。
以後は同席者と称します。

<弥生の懐石料理>(季節料理コース)

 

・先付
揚げ鮑、うに、花山葵、わらび、新海苔酢

独特な器が目を惹きます。
色合いが食材とマッチして一体感ある素敵な品です。
同席者がテンション高く喜んでいたので、私は内心でガッツポーズを
決めました。
5種類の食材が見事に協調して各々の味をさらに引き立ててくれます。

 

・八寸
河豚白子 のびる みぞれ酢
茶振り生子 このわた和へ
さより桜寿し、南瓜チーズ、才巻海老、フキ、飯ダコ、カキみそ煮
レンヨン、金柑密煮、帆立貝小柱、一寸豆、アワビ肝真丈

器、料理とも上品かつ見栄えが良い逸品です。
「目でも愉しめる」を重視している岩元では、盛り付けなど視覚
から入る情報を大切にしています。

今回の同席者は弟が料理人(本人も相応のスペック持ち)なので
盛り付け部分において、意見を頂戴できるのが重宝しています。

同席者曰く、人は料理を味わうときに舌(味覚)以上に目(視覚)
に頼っているとのこと。

 

角度を変えて撮影した写真も載せておきます。

 

 

・造り
鯛、白甘鯛

器が可愛いし、宝箱を思わせるドキドキワクワク感は心に来るもの
があります。それではパカっと開けてみます。

 

うん、宝物で間違いない。白甘鯛は貴重品なので。
鯛との食べ比べでそれぞれの良さを存分に味わいましょう。

同席者からは普段の生活で、白甘鯛を目にかける機会が少ないから
と言って大層驚いておりました。器も絶賛しておりました。
漁獲量が少なく希少性が高いので、お値段も張ってしまうのは致し方
ない部分となります。

 

・お椀
のど黒、筍、うぐいす菜、うど、木ノ芽

上品でシンプルを思わせるシックな感じの器です。アカムツの別名が
のど黒です。お店で見かける名はのど黒の方が多い気がします。
日本海で獲れる高級魚だけど、個人的に食べる機会多いので特別感は
なかったりします。
同席者からは体が冷えはじめたタイミングで、温かい料理が提供される
心配りにいたく感心していました。
さり気に温かいお茶も補充してくれたので、岩元の粋な計らい改めて感謝。

 

・焼物
近江姫和牛サーロイン炭焼、アスパラガス、椎茸、シルクスイート
白ねぎ、ロックチャイブ

見た目の色バランスが絶妙です。ガラスの器の美しさと合わさり一種の
芸術品のようです。

岩元の近江牛は、柔らかい甘味のある深い赤みを帯びた肉と、艶で輝く
淡泊な脂が特徴とのこと。蕩けるような感覚が口の中に広がります。
お肉単品もさることながら、同席者からは同じ皿にある野菜や椎茸と
一緒に食べるとより美味しいとの意見をいただきました。

甘味の強いシルクスイート(サツマイモ)が味の変化をより引き立てて
くれます。

 

・冷物
毛ガニ、筍、カニみそ酢、こごみ、ラディッシュ
カニと筍の相性がよく、味+食感でより美味しくいただけます。
あらかじめ、食べやすい形に整えてくれたので手を汚さずに
サクッと食べることができます。同席者はカニを見慣れているためか
ここでは論評なしで進む。

 

・温物
くじら黒皮、エビ竿、大根、芹、和田牛蒡

冷物の後の温物ということで、体のバランスを考慮して提供されます。
楽しい食事タイムが終わりに近づいています。ぐでぐでは短時間で
平らげたけど、同席者からは取扱っている野菜の質がとても高いと
感動し、じっくり時間をかけて味わっていました。

・・・メニューの中に大根や牛蒡があったなぁ。同席者の弟がかなり
こだわって作っていたのを思い出しました。

 

・ご飯
金目鯛とエンドウ豆の釜炊きご飯

・香物
胡瓜、小蕪こうじ漬、大根酢漬

鯛の出汁が浸み込み薄味なれど味付けされていること、ほんのりした甘味
がご飯から感じられることもあって食が進みました。
味が飽きない工夫として香物があり、オカワリできる状態でしたが
私も同席者もお腹が膨れてきたので少な目で追加しました。

他のお客さんの対応が落ち着いたのか、ここで店主が顔を出してくれてご挨拶。
せっかくなのでお話して、お店をオープンするまでの心境など昔話を聞いて
同席者と話に花を咲かせる形となりました。

同席者は自営業で生計を立てているので、お店を続けていくにあたって
重視していること、掲げていることなど話していました。
お客さんの喜ぶ姿がみたい。全てとは言いませんが大部分の事業で共通する
願いや目標だったりします。

 

・水物
にじゅうまるイチゴ、紅茶のお茶菓子、白小豆

こちらでラストです。
甘味は論評せず美味しくいただくのみ。イチゴの酸味と甘みがサイコー。

 

 

■店内の画像
上記画像は中庭が見えるカウンター席です。今回は個室を選びましたが
次に来るときはカウンター席で料理をいただく記事を書いてみたいです。

厨房側のカウンター席です。調理しているところが見れます。

今回使用した個室です。同席者の事情を考慮して個室にしました。

 

■見た目の重要性
料理は五感で味わうもの、現代科学が発達した今でもそれは変わりありません。
古代に中国文化を取り入れた関係で「味」と「盛り付け」の両方を重視して
日本独自の発展を遂げて、卓越した技巧が形成されるようになります。

食材が料理人の手にかかると、人の目を楽しませる料理へと変化して
「盛り付け」を極めていくと芸術品のような輝きを見せてくれます。

見た目の良さは脳内で美味しいと感じさせる作用が働くと研究が進んでいます。
そのため、料理を提供する際に盛り付けや器に趣向を凝らす理由となっています。
美味しさを感じる五感のうち「視覚」が8割近くを占めるのも理由の1つですね。

視覚の情報なしで料理を食べると、食べたものを正しく判断できないというのは
往々にあります。機会あれば目隠しのうえで料理を食べると、この意味が理解
できるでしょう。

ぐでぐではやったことありますが、視覚情報なしで正確に当てるのはかなり
難しいです。当てれる人は本気で凄いと思います。

 

■おせちだけじゃない。カニを筆頭にいい品あります
匠本舗ではカニを筆頭に様々な海産物を取扱いしております。
ネットショップ大賞を10年以上連続で1位との実績がありますので
強くおススメいたします。当店よりチョイスいただいた品で素敵な食卓を
楽しんでください。まずはお求め安くなったカニからどうぞ。
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