【函館】花びしホテル~庭園を眺めながら味わう山海の幸と創作料理【北海道】

■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。

この時期の大阪は大変過ごしやすい気候で、叶うならばもう少しこのまま
でいてほしいと願うものです。いずれは梅雨入りして、梅雨明けして猛暑
が待ち構えているのでしょう。本格的な夏を迎える前に冷房が稼働するか
確認して、動作不良を起こす場合は早急に修理や買換えを検討するよう
してください。

今回は「絢華」「絢珠」「三宝」「百彩」でお世話になっている
花びしホテルの紹介をいたします。
おせち監修料亭巡りも2巡目を迎えているお店もありますが、花びし
ホテルは移動距離的に最もアクセスが大変な場所となります。

大阪から博多や東京までなら新幹線で行くこともできますが、函館となる
と航空機を使うのが無難と言えます。最初は列車移動で時間を算出しまし
たが、片道で8時間は非現実的ということで断念しました。

新幹線か航空機のどちらを利用するかを決める際に列車での移動時間が
4時間以内なら新幹線を、それ以上となる場合は航空機を選択する傾向が
あります。いわゆる「4時間の壁」ですね。
空港の立地によっては当てはまらないこともありますが。

今回は時間はもちろん、費用面からも航空機に軍配があがったので、空路
より移動いたします。

それでは花びしホテルで供される会席料理と設備などを紹介いたします。

 

 

■花びしホテルについて
1948年に創業し、現在は客室数131室に加えてコンベンションホール含め、
大小合わせて10近くの宴会場を運営しています。
食事については伝統的な郷土料理をベースに四季折々を表現した創作和食の
会席膳で旬の味覚と函館の食の魅力を堪能できます。

北海道三大温泉郷の一つである「湯の川温泉」と共にこれまで在り続けて、そ
してこれからも「幸せで豊かないい会社をつくろう」をモットーに函館と共
に歩み続けます。

規模の大きい施設で、特に湯の川温泉最大規模を誇るコンベンションホール
では低く見積もっても、数百人は収容可能なので冠婚葬祭の用途で活用する
ことができます。施設情報はこちらから。

 

<アクセス方法>
湯の川温泉駅(函館市電)より徒歩約3分
函館駅(JR)より車で約15分
函館空港より車で約10分
その他のアクセス方法はこちらから。

また、花びしホテルから各観光エリアへのアクセス方法はこちらから。

 

■函館市について
北海道南部(道南地方)に属しており、札幌市、旭川市に次ぐ北海道第3位
の人口を擁する中核都市です。
天然の良港によって北海道と本州を結ぶ交通要所として、道南地域の中心
都市として発展してきた港湾都市で、函館港は幕末には横浜港、長崎港と
並んで日本国内で最初の交易港として開港した歴史をもちます。

当初は出島(長崎)方式の外国人居留地を計画するも上手くいかず市中に
混在することとなりましたが、それが異国情緒豊かな街並みとして残り
今現在に至っています。

本州とは航空機、新幹線+在来線、青函フェリーなどで結ばれています。
歴史が好きな方だと戊辰戦争(箱館の戦い 別名:五稜郭の戦い)の
終結地として知られています。

夜景の名所として知られる函館山五稜郭に代表されるよう年間500万人
以上が訪れる観光都市で観光業を中心とする他、水産業、食品関連産業
などを主要産業としています。

室町時代の享徳年間の頃、津軽の豪族が漁村に館を築きましたが、この館
が箱に似ていることから箱館と呼ばれるようになりました。
その後、蝦夷が北海道と改められるタイミングで箱館は函館と改められる
ようになりました。

津軽海峡、太平洋、内浦湾(噴火湾)の3つの海に囲まれ対馬海流(暖流)
の影響を受けるため海洋性気候となり、北海道内では比較的降雪量が少なく
穏やかな気候となります。

 

 

■花びしホテルの設備紹介

今回の宿泊部屋です。臥牛亭の和室10畳の部屋です。
ひとりで使うには贅沢なものです。
宿泊施設の詳細情報はこちらから

 

風情ある空間、迷子になりそうなくらい広い。

 

中庭の桜が美しく、風に吹かれて舞い散る桜が幻想的です。

 

 

温泉設備はプライバシーの観点より写真に残せないので
こちらから情報を確認ください。

 

 

■御献立
さて本記事のメインの内容です。流石に函館に知り合いはいないので
同席者はおりません。(おひとり様)

静かに自身のペースでゆっくり料理を堪能いたします。

 

<珍味>
鮟鱇共和え・つぶ真砂和え

写真で赤いお皿以外の2品が<珍味>です。

鮟鱇共和えは青森の郷土料理となります。身は柔らかく食感が独特で
お酒に合う一品です。
真砂和えの真砂は細かい砂という意味があり、その様子を彷彿とさせる
料理にこの名が使われます。(蓋を開けた状態の写真を撮り忘れた)

<前菜>
柚子袱紗・鶏八幡巻き・海老艶煮・花びら百合根
さごし辛子味噌鋳込み・ラズベリーチーズ寄せ

赤いお皿の品が<前菜>となります。
柚子袱紗は見栄え良くほんのり甘く柚子の香りがします。
海老艶煮は特に目立ち華やかさを演出してくれます。しっかり調理して
いるためかあっさりと噛み切ることができますね。

鶏八幡巻きの上に花びら百合根が置かれています。
どちらも食感よく丁寧に作られた縁起物です。セットで美味しくいただきます。
さごし辛子味噌鋳込みは辛子味噌ながらマイルドで食べやすい味付けです。

ラズベリーチーズ寄せは花びしの特徴とも言えるスイーツの一つで、しれっと
提供されます。会席料理で甘味は最後とお約束がありますが、あえてセオリー
を外した形で用意されます。個人的には柚子袱紗の後に口に入れるとより美味
しく感じます。

 

<酢肴>
毛蟹 土佐ゼリー・蟹味噌・レモン

元々美味しい蟹が土佐ゼリー、蟹味噌、レモンを組み合わせることでさらに
美味しい味付けになります。最初はそのまま蟹を食べることで味変のアクセント
に気づきやすくなります。横からみる器が特徴的です。

 

<刺身>
烏賊・本鮪・間八・炙り紅鮭

烏賊はまるで麺のごとく切り込まれ、タレが絡みつき柔らかくも弾力があります。
本鮪は綺麗な形で切り分けられ、口の中で蕩けるような食感です。
間八は醤油でいただきましたが、塩の方が個人的には好みかもしれません。

炙り紅鮭はサーモンみたいな食感で、絶妙な焼き加減です。薄く塩で味付けされて
いるので、そのまま食べても美味しかったです。
お皿に金銀の装飾があるのが上品感あって素晴らしいのひと言ですね。

 


<温物>
花びし特製ビーフシチュー

専用の入れ物で誂えているようで、しっかり温かさを保ってくれます。
提供されてから食べるまで時間経過するも温かいままでした。
ビーフを含め全て柔らかく煮てサクサクといただけます。残ったシチューで
身体を温めることができました。

 

<別注1>
ほっけ焼き

かなり大きく食べ応えがあります。
しっかり焼いてくれているので、小さい骨はそのまま食べることができます。
半分は元々の味付け(塩)でいただき、残りは醤油をかけました。
想像以上にボリュームあるので、これでかなりお腹が膨れてしまいました。

 

<台の物>
蝦夷鮑踊焼き

踊焼きは生きている鮑を焼くと踊るように苦しむからというなかなかシュール。
蝦夷鮑は大きく、加熱具合から半生なので、コリコリとした食感が味わえる
大変素晴らしい一品です。

 

<別注2>
ホタテバター焼き

バターが溶けて、ホタテとアスパラガスと椎茸の協調でより美味しくなります。
目の前で加熱するのでほんのり香る食材を前に食欲をより掻き立ててくれます。

 

 

<替皿>
海鮮ホイル焼き 花びしポン酢

このままいただいても十分美味しいですが、花びしポン酢をつけることで
さらに食材の良さを感じて美味しくなります。

 

<別注3>
あわびワイン蒸し

こちらの品は蓋して火が消えるまで焼きます。約15分くらいじっくり丁寧と時間
をかけますと、写真のように綺麗な形で焼き上がりました。
半生と違ってコリコリ感はなく、モチモチした食感が楽しめます。
(蓋をせずに加熱するとこれも踊るように苦しむ姿が見れるのだろう)

 

<蒸し物>
鱶鰭茶碗蒸し

鱶鰭はフカヒレと読みます。ここで身体を温める品が来て次の御飯へ繋ぐ大事な
役目を担います。トロトロしているので、のどごしよく食べやすいですね。

コロナ禍の初期には様々な飲食店が営業自粛したことで、鱶鰭が暴落して格安で
食べることができた時代もありましたが、今はそんなこともなく本来の価格に
戻ってきました。

 

<食事>
帆立御飯 香の物・味噌汁

帆立御飯と隙がありません。香の物、味噌汁で味変を楽しめます。
合間に熱いお茶で気分を落ち着かせるのも良いですね。

 

<水菓子>
季節の物

瑞々しいメロンです。甘味は美味しくいただくのみ。

 

 

■純和風お食事処 花舞(今回お食事をした場所)

内装は落ち着きをもたらす色使いですが、置かれているオブジェは
高級感を与えてくれる不思議な空間です。窓の外から見える景色は
四季の移ろいを感じさせてくれます。

 

■函館の地で眺める夜桜

【函館】花びしホテル~庭園を眺めながら味わう山海の幸と創作料理【北海道】
についていかがでしょうか。
当初は年末年始に立ち寄る予定でしたが、交通費、宿泊費がべらぼうに高く
なったため時期をずらしましたが、桜を見ることができたので結果として
良かったと感じます。

この時点で3700文字を超えているので、五稜郭、函館山を巡った内容については
別記事で紹介したいと思います。

素晴らしい体験ができるものの、函館は気軽に立ち寄れる場所ではないので
「花びし」に興味はあるけど、遠方で立ち寄れないという方は監修おせち
絢華」「絢珠」「三宝」「百彩」を通じて思いを馳せてください。
8月頃から予約開始できるようなります。
今のうちにご検討の程、よろしくお願いいたします。

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