【先斗町ふじ田】一品に心を込めて門戸を開き会話を楽しむ

■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。

周りの知人友人が冷房を稼働させたと話をしていますが、まだ
冷房を使わず日々を過ごす、ぐでぐでです。

さて、今回の料亭巡りは先斗町に構える「ふじ田」です。
華寿安」「松寿安」の監修でお世話になっています。

風情ある先斗町の石畳に面して、国内外問わず多くの人々に
愛される料理を紹介いたします。

 

■京料理の伝統とイノベーティブの融合
京料理おいて出汁は重要な要素の1つです。1種類の鰹節と複数種類
の昆布を使用して、旬の食材をより味わえるようバランスのとれた
出汁に仕上がっています。

そしてもう1つ外せないのが「日本の四季」です。四季折々の時期に
あった料理は料理人の丁寧な技法で素材の良さを引き立ててくれます。
味覚だけでなく、五感をフルに研ぎ澄まして感じてみましょう。

 

■先斗町ふじ田へのアクセス方法について
列車での最寄り駅は京阪本線の三条駅です。7番出入口を出ると
三条大橋(鴨川)を渡って、左折して直進します。突き当たって右に
進路を進めるとすぐにT字路があるので左折して先斗町通に入ります。

そのままゆっくり歩けば、2軒目くらいで若草色の暖簾が目につきます。
夜は明かりがあるので昼夜どちらでもわかりやすい店構えです。
※先斗町歌舞練習場のお向かいなので「先斗町歌舞練習場」を目印として
移動しても良いですね

 

■店内の写真

今回は1階カウンター席の一番奥(すみっこ)でいただきます。
すみっこは落ち着く。

 

 

■提供料理の解説(メイン内容)

【ディナーコース 馳走】

先附
えんどう豆の寄せ物 アスパラ ふき ほたるいか
いくら そら豆 スナップエンドウ 紫蘇の花 じゅんさい 旨出汁

食欲をアップしてくれるように絶妙な塩味で構成されています。
そら豆、ふき、アスパラの食感が素晴らしく、いくら、ほたるいか
紫蘇の花が彩りを豊かにしてくれる素敵な一品です。

 

椀物
甘鯛酒蒸し 蓬しんじょう あやめ大根 蕨 木の芽 壬生菜 人参

この日は気温が低いこともあって、温物が多めに用意されました。
甘鯛がメインで、一緒に入っている野菜も出汁が浸み込み、濃くない
適度な味付けで体の冷えを和らげてくれます。
蓋の意匠がシンプルなれどオシャレ。

 

 

造り
鯛 縞鰺 鮪 紋甲烏賊 金目鯛の炙り うに

紋甲烏賊は梅肉、他は醤油の味付けでいただきます。
どの造りも鮮度よく美味でしたが、特に金目鯛の炙り、うにの食感が
素晴らしく口のなかに余韻を残してくれます。
そして、夏をイメージした器が食材のみずみずしさ強調してくれます。

 

凌ぎ
煮穴子 湯葉 ぜんまい やまぶき 長芋 三つ葉 銀あん

煮穴子と湯葉の組み合わせは相互に味を引き立て、それを支える他食材
が各々役割をしっかり果たした渋い一品です。こちらも温物で体が
温まります。

 

焼物
鰆味噌柚庵焼 さくらんぼチーズ あじさい茶巾 鴨ロース いんげん豆
黄金焼(帆立、じゃが芋) 海老 鯛の南蛮漬け ばい貝
帆立の松風 茗荷の甘酢漬け 山くらげ、薄揚げ和え物

鰆味噌柚庵焼が存在感を強く放つ他、明太子とチーズでさくらんぼを模した
さくらんぼチーズが可愛くオシャレです。
帆立の松風は工夫を凝らし、黄金焼は帆立と白味噌とじゃがいもの3種が
協調して見栄えも味も一際目を引きます。

気になったものから手を付けていくのがよいですが、どの順番で食べるのか
迷ったら、献立表の順番に沿って食べてみましょう。

 

番外
とろのお寿司

献立表には記載ないものですが、特別にいただきました。心遣いに感謝です。
はけで丁寧にタレをつけていき、時間をかけてゆっくりと味わいました。

この後にメインが提供されますが、少し時間が空いたので店内の様子を観察。
最初のうちはお客は私だけなので、料理長とトークを楽しんでいましたが、色
んな話題に広がり飽きることなく会話のラリーが続きます。
最後らへんは食材の話ではなく文書の書き方にまで話題が進みました。

料理を美味しくいただく他にお客様に満足していただくとの考えからカウンター
席でお客様との会話に手間を惜しまず、明るい雰囲気で心地よい時間が過ぎて
いきます。

 

メイン1
京都産和牛のステーキ

肉に合うのは赤ワインなのでそちらも一緒に堪能します。ステーキ肉の口当たり
が大変よく、無駄な脂はしっかりとそぎ落としています。レモン、塩、わさびで
味の変化を比べながら美味しくいただきます。メインを名乗る最高級の品です。

 

メイン2
蒸し鮑のステーキ

名前が贅沢な一品です。海苔とバターが大きめの鮑と相性抜群で味、食感ともに
素晴らしいメインの品です。お皿が貝を彷彿とさせるデザインで鮑の底には塩を
配置して砂浜をイメージさせる演出です。

 

鉢物
蛸柔らか煮 加茂茄子翡翠煮 南瓜 つつじ麩 ほうれん草 銀あん 針ゆず

名前の通り、蛸は本当に柔らかいです。調理され味付けもしっかりしてます。
加茂茄子、南瓜、ほうれん草など温かく提供されているので体を冷やさず、快適
に食を進めることができます。

 

御飯
新生姜ご飯 赤出汁 漬物

ご飯からはほんのりした生姜の香りが漂い、赤出汁や漬物がご飯をより美味しく
食べられるよう添えられています。

 

水物
ヨーグルトのムース、オレンジ、キウイ 苺のシャーベット

2つの甘味が地味に嬉しいです。同時に温かいお茶が提供されるところに
心配りを感じます。甘味はただ美味しくいただくのみ。

 

■食にあった飲み物選び

重要なのは自身で好きなものを注文するのが一番です。
基本的に和食にはビールや日本酒が合います。
中華料理なら紹興酒、フレンチ、イタリアンはワイン
という感じですね。

今回は梅酒を食前酒代わりとして、日本酒、赤ワイン
とすすめていき、ソフトドリンク、お茶で締めます。

 

八海山の原酒で仕込んだ梅酒(新潟)

先附 椀物 をいただく際の飲み物として。

 

英勲 純米 しぼりたて生原酒(伏見 齊藤酒造)

造り 凌ぎ 焼物 をいただく際の飲み物として。

 

赤ワイン クズマーノネロダーヴォラ(イタリア シチリア)

番外 メイン1 をいただく際の飲み物として。

 

柚華(ゆうが)柚子と蜂蜜のジュース

メイン2 鉢物 をいただく際の飲み物として。

 

お茶

御飯 水物 をいただく際の飲み物として。

 

■進化を続ける先斗町
ふじ田で食事した感想としては、気軽に立ち寄れる店との印象が強いです。
店によっては何名以上、指定コース以上と条件を設けることがありますが
ふじ田は戦略としてあえて、そのような制限を設けないようです。

敷居を下げて、国内外観光客を広く受け入れて、多くの方に味わってほしい
との考えなのでしょう。事実、スタッフが国外観光客に対しては英語で案内
しており、料理以外にも周辺観光スポットの話もしています。

カウンター席はお互いの距離が近くなるため、和気あいあいと語らい、お店
の話、観光客の話にそれぞれが耳を傾けます。

観光をセットで食事を楽しみたい場合、先斗町周辺はどこへアクセスする
にも便利です。観光なしの場合は列車の駅が近くに点在するので、アクセス性
が非常に良いという観点からもおススメします。
近くに鴨川があるので、天候の恵まれるときは散策するのもよいでしょう。

 

 

■おせちだけじゃない。カニを筆頭にいい品あります
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