【水簾】時代や人に寄り添うおもてなしの精神が生み出す絶品料理

■ごあいさつ
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。『ただ』のぐでぐでです。
約3年ぶりとなる紅葉狩りを楽しみつつ、匠本舗がお世話になっている
監修料亭を巡ります。今回からしばらくは京都周辺でご紹介します。

京都は近すぎるということで、いままで関与しておりませんが、食文化
において影響力が強い京都の紹介をそろそろ行いたいと思います。

今回選択したのは、匠本舗監修おせち『瑞兆』でお馴染みの「水簾」となります。
他の料亭にはない独自の取り組みで伝統と変化を両立させて常連と新規どちらも
魅了する素敵なお店と料理を皆さまへご紹介いたします。

 

■なぜ水簾なのか
四条近辺で別の用事があって予定をまとめて消化できるというシンプルな理由
と看板料理や名物料理をあえて用意せず、水の流れのような柔軟さと料理人の
インスピレーションで移ろいを映し、時代や人に寄り添う料理を食べてみたい
との思いで決定しました。

今まで足を運んだ監修料亭と異なるコンセプトを出しているので「違い」を
楽しむというのも理由の1つに加えておきます。

例えば、お酒を飲む際に上の画像(左)のようにたくさんある綺麗なお猪口や
グラスから気に入ったものを選ぶことができるのは他にはない特徴です。
常連さんになると専用扱いになることもあります。
画像(右)が今回、ぐでぐでが使うものです。直感+色が気に入った。

 

 

 

■水簾へのアクセス方法及び店内について
京阪本線・祇園四条駅の1番出入口から徒歩3分程度です。
周辺の観光地は徒歩で回ることができるので、食事前に散策してディナーを
楽しむというプランでよいと思います。有名どころの観光地は混雑するので
ある程度は時間に余裕もって散策しましょう。

1Fはカウンターのみで10席用意されています。
2Fは個室が3室となります。部屋によりますが推奨は4名~6名程度です。
詰めれば1~2名追加できますが、基本は推奨人数で収まるようにしましょう。

上の画像5枚は店内(1F)の様子です。1名や2名くらいならカウンターで
ゆっくりして、会食などで多人数なら個室という形で使い分けるといいですね。

 


■メイン内容の夕食の前に
【夜のメニュー】
今回のお店で監修料亭を巡るのは7軒目となりますが、今まで巡って来たところ
と大きく異なる点として、メニュー表がありません。そしてお品書きもありません。

後で聞いてみたところ、お店としては提供できる時点で最もベストな品をお客様へ
食べてもらいたいとの考え、思いがあってこのようなスタイルで提供するとのこと。

料理は人によって好みが違いますし、食材は季節によって採れるものが違うので
このようなアプローチ方法もあるのかもしれません。個人的には新鮮でした。

水の流れのように柔軟な思考で取り組みつつも、季節感や食べる人への思いは
大切にしているので静かに食べたい方には干渉せず、料理に関する解説を聞きたい
方には丁寧に説明をしてくれます。

この日は5組のお客のうち、料理解説を希望したのが3組となります。皆さま気に
なった料理の解説を希望しましたが、全品の解説を希望したのは私だけだったり
します。(途中からは忙しそうになってきたので何品かは解説を聞けず)

 

 

■提供料理の解説(メイン内容)

・金目鯛の酒蒸し
温かくてもちもちした食感?と思ったらおもちと栗が下の方にあったので
1品だけでも様々な味と食感を楽しむことができます。

 

・香箱ガニと柿の酢味噌和え
数の子とカニと柿とナッツの4種の組み合わせは歯ごたえだけでなく、味の
相乗効果もあってとっても美味しくいただけます。食材の協調によって本来
以上の味や食感を体験できます。これぞ水簾ならではの料理でしょう。

 

・牛ごぼう肉ときのこのお鍋

お肉トロトロでほどよい味付けですぐに食べきることができました。これで体温
もあがってきてお酒が本当に捗ります。

 

・炙り鰹の塩たたき

既に塩で味付けされているのでそのままいただきます。野菜と一緒に食べること
で単体で食べるときより食感と味がさらにグレードアップいたします。

 

左から
・カンパチ生姜醤油
・京丹後産ケンサキイカとネギとキャビア
・ヒラメの薄造り

3品とも味付けされているので順番にいただきました。その中でも特に
カンパチと生姜醤油、イカとキャビアの組み合わせがとっても美味しく
単品で美味しいものをさらに美味しくしてくれます。人と食材の声を
しっかり聴いて提供してくれるこれらの逸品は水簾のおもてなしの精神
をひしひしと感じます。

 


・天然真鯛の玄米香煎

体温が下がってきて冷えてくるかなと思ったところで温物が提供されます。
サクサクした食感と香ばしさが、食欲を刺激してあっという間に完食です。
温野菜と汁も余さずしっかりいただきました。

 

・料理長が選んだ全国の地酒
お酒もメニュー表はなく、料理長からいくつか提示してくれるので少量を飲み
比べて、気に入ったお酒を器にたっぷりと溢れそうになるくらい注いでくれます。

画像にある銀の器も最初はなみなみと注がれましたが、ちょくちょく水の如く
飲んでいって、最終的には飲み切りました。提示してくれるお酒はどれを選んで
もコース料理に合うものが用意されているので選択に関してはご自身の好みで
全く問題ありません。

 

左から
・鯖寿司
・赤かぶ甘酢漬け
・零余子真薯
・胡桃の甘煮
・鴨ロース
・自家製スモークサーモンと梨
・のりとたまごに見立てたごぼう
・椎茸の南蛮漬け
・海老煮
・胡桃に見立てた揚げナッツ
・栗に見立てたサツマイモ
・小松菜

まずはこの画像についてですが情報量が本当に多いです。葉の色合いが
鮮やかで器には10種類以上の品が綺麗に盛り付けされています。

水簾の食材選び、下ごしらえ、包丁技法、調理方法、器、盛り付け、心意気
が幾重にも重なり料理は芸術品にまで達しています。

食べるともちろん美味しいのですが、食べるのが勿体ないと思わせるくらいに
美しく魅了されてしまいます。

料理解説に多くの時間をいただき、お店のスタッフの方には頭が下がる思いです。

 

・かますの幽庵焼き

幽庵地(醤油、酒、味醂を1:1:1であわせ、ユズの輪切りを加えた漬けダレ)
に数日程度漬け込み汁気を切って焼き上げる贅沢な一品です。香りを楽しみ
ながら、かますと添えられている食材との味を時間をかけて堪能しました。
こちらも食べるのが勿体ないくらいの逸品です。

 


・但馬牛の熟成肉ステーキ

盛り付けが実に綺麗で見た目でも楽しめます。食べると口溶けの良さ(トロトロ)を
実感できる良質なお肉です。

ただ、個人的な事情ですが別の機会で大量の但馬牛をいただいたので感動はあまり
ないかも。贅沢な話ですが、美味しいのは間違いありません。

 

最後にご飯ものが登場します。
ここまででお腹いっぱいの人は少量で。食べ足りない方はたくさん
いただきましょう。なお、ご飯とだし巻き玉子はおかわりOKです。

 

(上から順に)
・北海道産ゆめぴりか
・だし巻き玉子
・漬物盛り合わせ
・ちりめんじゃこ
・赤出汁

最初はそのまま白米をいただき、味に飽きてきたら他のメニューと一緒に
食べましょう。今回はだし巻き玉子、漬物盛り合わせ、ちりめんじゃこ、
赤出汁の順で北海道産ゆめぴりかを味わいました。
お店も忙しくなっていたので料理解説は聞けず。

 

 

・秋の果実盛り合わせデザート

宝石のような輝きと色彩が見る者の目を楽しませてくれます。
蓋を開ければ、ふんだんに使った秋の果実で箱のなかを敷き詰めており、
果実の下はカスタードクリームとスポンジケーキで構成されています。

このデザートで四季の移ろいを感じつつ、素敵な時間を過ごしましょう。

 

・おにぎり

北海道産ゆめぴりかが余ったので持ち帰り用に用意してもらいました。
中に胡麻塩が入っているので、帰り道の途中でいただきました。

 

 

■店内の雰囲気など
さて、「【水簾】時代や人に寄り添うおもてなしの精神が生み出す絶品料理」
についていかがだったでしょうか。
料理長がとっても話上手であり聞き上手です。私も少し話しましたが、周り
を一気に明るくする素敵な魅力を感じました。常連さんも定期的に通って
新規さんも料理の数々に満足してリピーターになるような話も聞こえました。

料理を食べるだけでなく会話も楽しみたいと思うなら、水簾へ是非とも足を
運んでみてください。その際には、料理を提供する器の美麗さも愛でて会話
のネタとしてください。

料理が美味しいだけでなく見た目にも気を配る心意気は古来からの伝統を
現代に生きる私たちに余すことなく伝えてくれます。器の見栄えは料理を
視覚の観点から美味しくしてくれる一種の味付けのようなものです。

五感(味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚)をフルに研ぎ澄ましてより料理を
楽しく、美味しくいただきましょう。

 

 

■おせちだけじゃない。カニを筆頭にいい品あります
匠本舗ではカニを筆頭に様々な海産物を取扱いしております。
ネットショップ大賞を10年以上連続で1位との実績がありますので
強くおススメいたします。当店よりチョイスいただいた品で素敵な食卓を
楽しんでください。まずはお求め安くなったカニからどうぞ。
【1】のバナーをクリックくださいませ。

【1】のバナー(↓をクリックしてね)

 

また、おせちを検討されている方は【2】のバナーをクリックくださいませ。
盛り付け済みおせちなので、届いたら冷蔵庫に保管してください。
後は食べるタイミングで冷蔵庫から取り出しお召し上がりください。

最後まで本記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。

【2】のバナー(↓をクリックしてね)